「WIRED (雑誌)」の版間の差分

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'''WIRED'''(ワイアード)は、[[アメリカ合衆国]]で1993年に創刊された雑誌である。ただし今では雑誌だけでなく、ウェブサイトや[[電子書籍]]など、様々な形でグローバルにコンテンツを展開している。雑誌はアメリカ以外でもUK、イタリア、ドイツ、日本の4カ国でそれぞれ発行されている。日本では、19931994年より雑誌が発行されていたが1998年に休刊。その後、2011年より再刊行されている。
 
== アメリカUS版WIRED ==
{{基礎情報 雑誌
| 画像ファイル名 =
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| 特記事項 =
}}
US版WIREDは1993年1月に創刊された。その創刊号のなかで、『WIRED』は単なるテクノロジーについての雑誌ではなく、デジタル革命を人類が火を扱えるようになったときに匹敵するほどの社会変化だととらえ、そこにmeaning(意味)とcontext(文脈)を与えていくことを「究極のラグジュアリー」だと宣言した。その後、その時々の社会変化に応じて、[[ロングテール]]や[[クラウドソーシング]]といった時代を象徴するキーワードを提唱してきた実績がある。
'''WIRED'''(ワイアード)は、[[アメリカ合衆国]]で1993年に創刊された雑誌である。ただし今では雑誌だけでなく、ウェブサイトや[[電子書籍]]など、様々な形でグローバルにコンテンツを展開している。日本では、1993年より雑誌が発行されていたが1998年に休刊。その後、2011年より再刊行されている。
 
1993年といえば、[[アップル]]がちょうど[[PowerBook]]を発売したばかりのころで、後に世界中を席巻することとなる[[ワールド・ワイド・ウェブ]](WWW)がいよいよスイスで誕生しようとしていたころだった。『WIRED』の創刊を目指していた[[ジェーン・メトカーフ]]と[[ルイス・ロゼット]]は、1993年にアメリカの[[カリフォルニア州]]で開催された[[TEDカンファレンス]]に参加した。そこで2人は[[MITメディアラボ]]の創設者[[ニコラス・ネグロポンテ]]と出会い、資金提供を受けることができた。ネグロポンテは創刊後6年間レギュラーコラムニストとしても参加した。初代のエグゼクティブ・エディター、[[ケヴィン・ケリー]]はもともと[[ホール・アース・カタログ]]や[[ホール・アース・レヴュー]]の編集者だった。そのため、[[ブルース・スターリング]]や[[スチュアート・ブランド]]など、その頃の関係者がWIREDにも多く関わっていた。<ref>[http://wired.jp/2012/06/06/wired-us-11/ 『WIRED』US版の創刊号がiPadで復刊! 創刊メンバーによる誕生秘話も明らかに]</ref>
== アメリカ版WIRED ==
アメリカ版WIREDは1993年に創刊した雑誌で[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]などのデジタル機器が発展するなかでの新しいライフスタイルを提案する<ref>[http://www.wired.com/wired/ Wired Magazine] {{en icon}}</ref>。
 
現在の編集長は[[クリス・アンダーソン]]([[TED (カンファレンス)|TED Conference]]のクリス・アンダーソンとは同姓同名の別人)で、2001年6月から務めている。
=== 創刊までの流れ ===
ハーバード大学の心理学者である[[ティモシー・リアリー]]は、1960年代に意識の革命を唱え[[ヒッピー]]の文化層に強い影響を与えたが、後年にはテクノロジーによる人間の解放に思想が移り変わっていったが、これら両方の人間の可能性についてのリアリーの提唱に人々は影響された<ref name="Esquire199512">R. U. Sirius「すべてはティモシー・リアリーから始まった」重藤賢一『エスクワイア日本語版』9(12)99号、1995年12月、40-41頁。</ref>。[[R・U・シリアス]](本名ケン・ゴフマン)は1984年に、テクノロジーとアートや文化を取り扱う『ハイ・フロンティア』という雑誌を創刊した<ref name="drugc457">マーティン・トーゴフ 『ドラッグ・カルチャー-アメリカ文化の光と影(1945~2000年)』 宮家あゆみ訳、清流出版2007年。ISBN 978-4860292331。457頁。(原著 Can't Find My Way Home, 2004)</ref>。そのうちR・U・シリアスの興味は、リアリーや[[テレンス・マッケナ]]による[[幻覚剤]]による思想文化にたどり着き、こうした文化は[[IBM]]や[[アップル インコーポレイテッド|アップル社]]の[[プログラマ]]といった先端のテクノロジーを取り扱う人々にも興味を集めていた<ref name="drugc457" />。
 
こうしたリアリーの熱意は、R・U・シリアスを含む[[カルフォルニア州]][[バークレー (カリフォルニア州)|バークレー]]の集団たちに[[サイバーパンク]]や人間の潜在的可能性を取り扱う『モンド2000』誌という雑誌を創刊させ、これが後に『WIRED』誌へと発展した。
 
現在の編集長は[[クリス・アンダーソン]]([[TED (カンファレンス)|TED Conference]]のクリス・アンダーソンとは同姓同名の別人)である。
 
== 日本語版WIRED ==
{{基礎情報 雑誌
日本語版の雑誌は1994年11月21日に[[同朋舎]]の関連会社から出版され、1998年11月号、全45号で休刊。その後、2011年6月10日に[[コンデナスト・パブリケーションズ]]によって再刊行された。
| 画像ファイル名 =
| 画像サイズ =
| 画像説明 =
| 誌名 = ワイアード
| 英文誌名 = Wired
| 誌名略称 =
| ジャンル =
| 読者対象 =
| 刊行頻度 = 年4回
| 発売国 = {{JPN}}
| 言語 = [[日本語]]
| 定価 = 480円
| 出版社 = [[コンデナスト・ジャパン]]
| 編集部名 =
| 発行人 = [[北田淳]]
| 編集人1役職 = 編集長
| 編集人1氏名 = [[若林恵]]
| 編集人2役職 =
| 編集人2氏名 =
| ISSN =
| 雑誌名コード =
| 刊行期間 = [[2011年]]6月 - 現在
| 発行部数 =
| 発行部数調査年月 =
| 発行部数調査機関 =
| レーベル =
| 姉妹誌 =
| ウェブサイト = [http://wired.jp/ WIRED.jp]
| 特記事項 =
}}
日本語版の雑誌は1994年11月21日に[[同朋舎]]の関連会社から出版され、1998年11月号、全45号で休刊。その後、2011年6月10日に[[Vogue]]や[[GQ]]などを発行するコンデナスト・パブリケグルショプの出版社、[[コンデナスト・ジャパ]]によって再刊行された。
 
=== 創刊までの流れから休刊へ ===
1994年の創刊当初はアメリカ版の翻訳記事が中心だったが、徐々に日本独自記事が増える。「爆笑問題の日本原論」([[爆笑問題]])も、[[宝島30]]で連載されていたものを引き継ぎこの雑誌で連載していた。
 
1998年の休刊後、日本語版WIREDの編集長だった[[小林弘人]](こばへん)WIRED日本語版の連載のいくつかを引き継いで[[1999年]]6月号より[[サイゾー]]を創刊した。
創刊当初はアメリカ版の翻訳記事が中心だったが、徐々に日本独自記事が増える。「爆笑問題の日本原論」([[爆笑問題]])も、[[宝島30]]で連載されていたものを引き継ぎこの雑誌で連載していた。
 
ウェブサイトの Hotwired Japan<ref>[http://hotwired.goo.ne.jp/ HotWired Japan]([[goo]])</ref>は、2006年3月31日にコンテンツの停止を発表し、事実上の休刊をした。それ以降、2007年5月からWIRED VISIONが翻訳を行っていた。
1998年の休刊後、日本語版WIREDの編集長だった[[小林弘人]](こばへん)がWIRED日本語版の連載のいくつかを引き継いで[[1999年]]6月号より[[サイゾー]]を創刊した。
 
=== 再刊行 ===
ウェブ版の Hotwired Japan<ref>[http://hotwired.goo.ne.jp/ HotWired Japan]([[goo]])</ref>は、2006年3月31日にコンテンツの停止を発表し、事実上の休刊をした。それ以降、2007年5月からWIRED VISIONが翻訳を行っていた。
2011年6月10日、[[コンデナスト・ジャブリケーショ]]よりビジネス誌[[GQ JAPAN]]の特別増刊号としてVol.1が発売され、同時に新たなウェブサイト「[http://wired.jp/ WIRED.jp]」も立ち上がった。<ref>[http://wired.jp/2011/06/03/hello_world/ HELLO, WORLD『WIRED』始動に向けて]</ref>
 
Vol.1は第2回雑誌大賞にて、「雑誌新人賞」を受賞。<ref>[http://zasshitaisho.com/award/2011-1st-half/ 第2回 受賞作品 2011上半期-雑誌大賞]</ref>11月10日に発売されたVol.2は10月5日に亡くなった[[スティーブ・ジョブズ]]が表紙を飾った。<ref>[http://wired.jp/?p=1859/ 雑誌『WIRED』 VOL. 2 が11/10(木) に発売、その内容は?]</ref>
2011年6月10日、[[コンデナスト・パブリケーションズ]]よりビジネス誌[[GQ JAPAN]]の特別増刊号としてVol.1が発売され、同時に新たなウェブサイト「[http://wired.jp/ WIRED.jp]」も立ち上がった。<ref>[http://wired.jp/2011/06/03/hello_world/ HELLO, WORLD『WIRED』始動に向けて]</ref>
 
2012年1月、編集長が[[長崎義紹]]から[[若林恵]]へと替わり、Vol.3より年4回(3月10日、5月10日、9月10日、11月10日)発行することとなっが発表された。<ref>[http://wired.jp/?p=2982/ 地図のない冒険へ]</ref>
Vol.1は第2回雑誌大賞にて、「雑誌新人賞」を受賞。<ref>[http://zasshitaisho.com/award/2011-1st-half/ 第2回 受賞作品 2011上半期-雑誌大賞]</ref>11月10日に発売されたVol.2は[[スティーブ・ジョブズ]]が表紙を飾った。<ref>[http://wired.jp/?p=1859/ 雑誌『WIRED』 VOL. 2 が11/10(木) に発売、その内容は?]</ref>
 
2012年1月、編集長が[[長崎義紹]]から[[若林恵]]へと替わり、Vol.3より年4回(3月10日、5月10日、9月10日、11月10日)発行することとなった。<ref>[http://wired.jp/?p=2982/ 地図のない冒険へ]</ref>
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
*[[サイバロングテチャー]]
*[[クラウドソーシング]]
*[[HotBot]]
 
== 外部リンク ==
*[http://www.wired.com/ Wired.com]{{en icon}}
*[http://wired.jp/ WIRED.jp] 日本語版のウェブサイト
*[http://www.wired.com/ Wired.com] US版のウェブサイト{{en icon}}
*[http://www.wired.co.uk/ Wired.co.uk] UK版のウェブサイト{{en icon}}
*[http://www.wired.it/ Wired.it] イタリア版のウェブサイト{{It icon}}
 
{{DEFAULTSORT:わいあと}}