「キラリティー」の版間の差分

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en:Chirality (chemistry) から一部和訳
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'''キラリティー''' (chirality) は、3[[次元]]の[[図形]]や[[物体]]や[[現象]]が、その[[鏡像]]と重ね合わすことができない性質。掌性。
 
キラリティがあることを'''キラル''' (chiral) という。[[英語]]の発音に忠実に'''カイラリティ'''、'''カイラル'''ともいう<ref>ただし、実際の発音は{{IPA2|/ˈkaɪərəl/}}であり、少なくとも音素訳的な立場からは「カイヤラル」または「カイヤアル」の方が適切だと言える。</ref>。これらの語は[[ギリシャ語]]で「[[手]]」を意味する{{lang|el|χειρ}} (cheir) が語源である。手はキラルなものの一例で、右手とその鏡像である左手は互いに重ね合わせられない(右手の掌と左手の甲を向かい合わせたときに重なり合わないということである)。一方でキラリティがない、つまり鏡像と重ね合わせられることを'''アキラル''' (achiral) という。キラルな図形とその鏡像を互いに(たとえば右手に対する左手を)enantiomorphsと言い、ギリシャ語で「反対」を意味する{{lang|el|εναντιος}} (enantios) が語源である。
 
'''対掌性'''(たいしょうせい)ともいう。対掌とは右と左の手のひらの対を意味している。[[対称性]]と紛らわしいが、キラリティとは鏡像対称性の欠如であり、むしろ逆の意味になる。