「黄金ナチ党員バッジ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
[[Image:ParteiabzeichenGold.jpeg|right|thumb|黄金ナチ党員バッジ]]
'''黄金ナチ党員バッジ'''(Goldenes Parteiabzeichen der NSDAP)正式名称、'''黄金NSDAP党員名誉バッジ'''(Goldenes Ehrenzeichen der NSDAP)は[[国家社会主義ドイツ労働者党]](公式略称NSDAP、蔑称ナチ党・ナチス党)が発行していた古参党員用の[[バッジ]]。金枠党員章、高級党員章と和訳されることもある
バッジには制服用の30.5mmサイズのものと私服用の24mmサイズのものがある。
 
ナチ党が政権を掌握した後の1933年11月9日に制定され、ナチ党に初期から参加していた党員番号10万までの古参党員を対象に授与され、裏面にはそれぞれの党員番号が刻印された。ただし、実際に授与された党員は6万人程度であった。その後に入党してきた者でも[[アドルフ・ヒトラー]]が特別に功績を認めた者に対しては授与された。さらに[[ヴィルヘルム・カイテル]]元帥([[国防軍最高司令部]]総長)や[[ルートヴィヒ・シュヴェリン・フォン・クロージク]]伯爵([[ヒトラー内閣]]蔵相)などのように非ナチ党員であってもヒトラーが特別な功績を認めた者には授与されることがあった。ナチ体制下では、[[ドイツ勲章]]と[[1923年11月9日記念メダル]]に次ぐ、第3位の功労賞とみなされた。
 
この黄金バッジを有する党員は一般バッジの党員(つまり遅れて入党してきた者)を「日和見主義者」とみなして馬鹿にすることが多かった。たとえば一般党員のバッジを「恐れのバッジ」(ナチスの威を恐れて入党してきた者という意味で)などと呼んで笑いものにしていた。
 
ヒトラーの黄金党員バッジは「1番」であった。(ヒトラーの党員番号である「7番」であるという説と、「7番」にヒトラーのサインが刻印されているとされる説がある) ヒトラーは自殺前にこれを[[マグダ・ゲッベルス]]に預け、その後、ソ連軍に没収されてロシア連邦公文書館におさめられていたが、2005年にここから何者かが盗んでいった。本物のヒトラーのバッジだとすれば300万[[ユーロ]](当時4億円相当)の価値があるとされる。
 
{{DEFAULTSORT:おうこんなちとういんはつち}}