「バクマン。の登場人物」の版間の差分

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'''バクマン。の登場人物'''(バクマンのとうじょうじんぶつ)では、原作・[[大場つぐみ]]、作画・[[小畑健]]の[[漫画]]『[[バクマン。]]』に登場する人物について述べる。生年月日・出身地などのデータはキャラクターブック『キャラマン。』より。[[テレビアニメ|アニメ]]の担当[[声優]]は特筆なき場合、[[バクマン。 (アニメ)|テレビアニメ版]]のもの。
 
== 主要人物 ==
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: 学校トップの成績を誇るが、絵は非常に下手。しかし漫画家になりたいという夢を持っていて、中学時代にサイコーの絵の上手さに惚れ込み、漫画家の道に誘った。
: 家族は父と母、また作中には未登場(アニメには登場)だが兄がいる。小学生の頃に父親が上司の責任を押し付けられて大手銀行をリストラをされた後に過度の期待を強いて勉強を教授する母親に反抗して以来、放任主義の方針であることをサイコーに語っている。
: 人気を取るにはどうすればいいかを考えてヒットを出す「計算タイプ」の作家であり、[[少年漫画]][[王道]]である[[ドラゴンボール]]や[[ONE PIECE]]のような[[戦闘|バトル]]中心の作品から外れたタイプの作品、いわゆる“[[邪道]]”(本作での自虐を込めての呼称)に特に力を発揮する。実際に「この世は金と知恵」は編集部およびエイジからも高い評価を受ける。ストーリーおよび[[ネーム (漫画)|ネーム]]を担当しているが作画はド下手なため、本番ネーム等はサイコーに清書を頼んでいる。だが「[[バクマン。#PCP|PCP]]」の連載からは、シュージンが文章のみの原作を作り、サイコーがそれを基にコマ割りや間を決めてネームを作るスタイルに移行している。
: 中学の時より人間観察に長け、やや感情を先行しがちなサイコーに対し、データや方法論から物事を冷静に捉える分析家肌の一面があり、七峰のやり方に対しては一瞬だけいいやり方だと当初だけは認めている。一方で繊細な一面もあり、「PCP」の模倣犯事件が起こった際に、そのショックで一時スランプに陥ってしまった。
: サイコーを漫画の道に誘った一件を始め、学生時代はサイコー、見吉のテスト(受験)対策を一手に引き受けていたこと、その他、サイコーを支える数々の言動から「人を育てる(導く)」ことにも優れていることがうかがえる。実際、白鳥が「[[バクマン。#恋太&ピース|恋太&ピース]]」を描き始めた際には当初は原作者として協力し始めたものの、最終的には白鳥1人でやっていけるよう育て上げ、服部に「いい編集になれる」と言わしめた。
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: 自分の作るキャラは考えなくても勝手に動くという「天才タイプ」の漫画家。しかし、それゆえに「読者をどんな方法で楽しませるか」などといった計算面での技術は皆無で彼の唯一の弱点でもあった。それを福田に指摘されてからは、ネーム作りや担当の雄二郎との打ち合わせも真面目にするようになったという。
: 漫画に関して高い慧眼を持ち、[[金未来杯]]で発表された作品の人気順位を正確に当てたり、他の連載漫画に関しても(独特な[[隠喩]]表現を交えて)的を射た指摘を述べており、雄二郎を通じて関係者によく伝えられる。
: 得意な分野は「王道」の[[格闘漫画|バトル漫画]]。特に「[[ヒーロー]]が悪をやっつける」[[勧善懲悪]]モノを好む。反面、恋愛経験が少ない事もあって、恋愛ものが苦手という一面もあり、[[バクマン。#LOVE力A to Z|自らが書いた恋愛漫画]]は微妙な評価を受けた。
: デビューから長らく「[[バクマン。#CROW|CROW]]」を連載していたが、「+NATURAL」の作画を担当することで、一時は異例のジャンプで2本同時連載を実行していた。「CROW」終了後も「+NATURAL」の作画と同時に別のヒーローもの漫画を描いている。担当編集者にJR[[吉祥寺駅]]南口に程近い[[マンション]]を借りてもらい、執筆に勤しんでいる。かなりの速筆であり、ネームは一日、原稿は二日で仕上がるらしい。
: 亜城木の作品を「自分には思い付かない」と高く評価し、年下の2人を「亜城木先生」と丁寧に呼ぶ。同時に亜城木を自身のライバルとして認めており、とりわけサイコーに対しては初対面時より互いに意識し合っている。さらに「+NATURAL」の連載開始を福田達に問い詰められた際には「亜城木を奮起させたい」という服部の思惑に付き合い、その場の全員に対し「文句は勝ってから言え」と言わんばかりの態度をとることで亜城木のみならず福田達をも奮起させるなど、福田組の仲間達それぞれもライバルとして認めている模様。ただし、漫画家同士の友情と仕事は別物とはっきり割り切っていて、仕事上の事にはあくまでもクールでシビアである。
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: 『WJ』では珍しい女性作家。本名は'''青木優梨子'''(あおき ゆりこ)。1990年[[3月11日]]生、[[東京都]]出身、身長163cm、体重46kg、血液型A型。初登場時の年齢は20歳。
: [[泣きぼくろ]]が特徴の美女で、サイコー曰く「岩瀬に少し似ている」。作品世界における日本の最難関大学である東応大学に進学しており、[[大学院]]に進みながら漫画を描いている(ただし、作中では大学院に通っていたり大学院の勉強をしている場面は1度も描かれていない)。漫画家の道が駄目だった時のために、[[教育職員免許状|教員免許]]も取得しているという。
: 得意な作風は[[ファンタジー漫画]]。以前は『[[マーガレット (雑誌)|マーガレット]]』で[[少女漫画]]の読切を執筆していたが「この手の[[ファンタジー]]なら少年誌でやった方が良い」という編集部の誘いを受け『WJ』に移籍することにした。しかし、画風は少年漫画向きではなかったため、原作者に方向転換し、 大学2年の時にストーリーキングのネーム部門で準キングに入賞している。
: 性格は生真面目で他人に心を開くのが苦手なため、クールでプライドが高いと見られる事もあり、特に初期の彼女は全くの無表情だった。そのことは本人も自覚している。“福田組”、特に福田に対しては抵抗感を持っていたが、彼らとの出会いを通し徐々に内面に変化が現れ始め、人間関係に柔軟な考えを持てるようになっていった。普段は敬語口調で話し知的な物腰だが、少し天然ボケな一面もある。
: かつては漫画に対してサイコー達と全く反対の価値観を持ち、亜城木や福田の作品は「少年誌向けではない」と嫌う一方、サイコー達の好みではない[[バクマン。#カラフジカル|間界野昂次の作品]]を絶賛していた。
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: 『WJ』班長の吉田が担当している異色の漫画家。[[1984年]][[6月18日]]生、[[神奈川県]]出身、身長171cm、体重61kg、血液型AB型。初登場時の年齢は26歳。
: 極端につり上がった鋭い目をしている、黒い長髪の男性。世の中に対して屁理屈ともいえる[[アンチテーゼ]]的な持論を主張し、新妻にさえ「変わってて面白い」と言われるほどの変わり者。良くも悪くも切り替えが早く欲望に忠実で素直な性格である。新妻同様「天才タイプ」の漫画家であるためか本人の心情によって作風などが変化し、[[マイナス思考|ネガティブ]]になる事で面白い漫画のアイディアが浮かぶという特異な思考の持ち主でもある。「TRAP」休載を巡る福田らのボイコットに便乗する形で福田組への仲間入りを果たす。
: 元は漫画とは無縁のサラリーマンだった。[[スクリーントーン]]も知らないなど、漫画に関する知識は皆無だったにもかかわらず、たまたま(アニメ版では乗り合わせていたサイコーとシュージンの会話がきっかけで)電車の網棚に置いてあった『WJ』を読んで「これなら自分にも描ける。」と思い、全くの独力で漫画を描き始た。そして、1ヵ月後に初投稿した「[[バクマン。#ラッコ11号|ラッコ11号]]」がいきなり月例賞(トレジャー)の佳作に入賞、さらに連載に繋げた実績を持ち、新妻とは別の意味で驚異的な才能を持った天才と言える。反面、画力はそれほど高くないため、どんな作風でも全て[[ギャグ漫画]]に見えてしまうという弱点(?)がある。この部分は、「僕には通じない」のアシスタントに加わったた中井の指導で改善しつつある。
: 漫画については担当の吉田から「2~3年にたった一人の逸材」とその才能を評価されている他、時折(主に蒼樹関係で)並はずれた行動力を見せるなど、漫画以外の分野においても「やる気さえあれば」かなりの能力を発揮する。
: 元々漫画家になりたかったのではなく、単に嫌いな会社勤めから逃れる手段として漫画を描く道を選んだだけのことで、できることなら働かずに暮らしたいと考えている模様。連載開始後も、予想以上にハードな漫画家生活が嫌になり、仕事場からの逃亡や失踪(高浜曰く「ストレス発散」)を繰り返すので、吉田による監視及び口車によって仕事をさせられている。一方で筋の通らない言い分には強く反発する一面もあり、サイコーが入院した際、「サイコーが川口たろうの身内だから」という理由で一方的に高校卒業まで「TRAP」長期休載を言い渡した佐々木には怒りを見せた。
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: 祖父の代から続く化粧品会社社長の息子。ただし一人息子であるにも関わらず親の会社を継ぐ意思はないため、家族の中では肩身の狭い思いをしており、愛犬のピースにだけ心を許している。金持ちの家庭で何不自由のない生活を送っていたためか、洗濯や炊飯など1人ではほとんど何もできずかなりの世間知らずだったが、「[[バクマン。#恋太&ピース|恋太&ピース]]」の連載を機にサイコーらの元を去ったのを境に、次第にしっかり者な一面を見せるようになっていく。
: 漫画を下らない低俗なものとしか見なさず、父親の会社を継ぐかパリへ留学するかの二者択一を迫る高慢な母親に見切りを付けて家出し、数日間ホームレス生活を続けていたが、事情を知った香耶とその父親(不動産屋)の計らいでアパートを借り、ピースと共に新しい生活を始める。
: 一度母親に連れ戻されそうになるが、亜城木、および漫画について少々の理解があった父親と姉のおかげで説得に成功し、曲がりなりにも漫画家の道を認めてもらえたと語っている。その後シュージンと協力し「恋太&ピース」を書き上げ、連載権を獲得する。しかし、連載は半年程度で[[打ち切り]]となった。
; {{Anchor|七峰透|七峰透(ななみね とおる)}}
: 亜城木夢叶が審査員を担当する月例賞に「[[バクマン。#シンジツの教室|シンジツの教室]]」を投稿した漫画家。初登場時の年齢は18歳。
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: 表面上は明るく社交的な好青年を演じているが、実際はジャンプ連載と読者の判定を得るため、自身の作品をインターネットにUPするなどといった狡猾で計算高い不敵な思考の持ち主。画力は高く、アイディアを出す力も持ち合わせてはいるが、目的のためには手段を選ばず、平気で他人を利用しては使い捨てる非道な性格。その上、自分のやり方を過信するところがあり、徐々に本性を見せるようになる。担当編集の小杉に対しては「漫画をわかってない」と見下し、信用すらしていない。「嘘をついたら死ぬ」「緊張したらオナラが出る」といったワンアイディアによって話を膨らませる作風が特徴。人間の欲や深層心理、大人目線の本音を題材とした邪道の作品を得意とするが、子供の頃から他人を見下して生きてきたため人の気持ちを察することが出来ず、キャラクターの「良さ」を引き出す能力にも欠ける。
: 「[[バクマン。#有意義な学園生活に必要なソレ|有意義な学園生活に必要なソレ]]」の連載時期ではインターネットで募った50人の判定人からアイデアは出してもらう手法を用いていた。初対面時に自身の方法を否定した亜城木と対決に挑み、アシスタントに背景画の達人である中井を言いくるめて起用するなど、手段を選ばなかった。しかし、判定人の多さゆえに統率が取れないことや七峰にアイデアをまとめて抽出する力がないことから、この手法はすぐに行き詰まった。さらに中井が人気を持ち直させるようなアイデアを出させようと「有意義な〜」の低迷をばらしたため、判定人全員が離反してしまった。そのため散々な結果に終わり、自らも漫画家の仕事を放り投げようとした。しかし、小杉の身体を張った説得により、曲りなりにも改めて漫画家として再起を図る。
: しかし改心したわけではなく、その後父親の力を借りて「シンジツコーポレーション」を立ち上げ社長に就任。賞を取り損ねた漫画家候補者達を「影の原作者」として雇い、その原作によるベテラン漫画家達の作品を次々と雑誌に掲載させる。さらにその実績を確認したうえでベテラン作家達を切り捨て、同様の手段による自身の再起を目論む。佐々木から「読切で3位以内に入れば連載させるが、入れなかった場合七峰が関わる作品は今後一切本誌では使わない」という条件の下、「1000億と美少女」を掲載するが、「PCP」はおろか自分が利用して切り捨てた東の作品にも負け、2度目の敗北を喫した。
: 名前の由来は有名ハガキ職人の[[三峯徹]]から。
; 新井貴作(あらい きさく)
: 声 - [[坂巻学]]
: ベテランの漫画家。1981年7月17日生、長野県出身、身長168cm、体重62kg、血液型A型。
: 小太りで眼鏡をかけている。温厚な性格。得意な作風は「[[恋愛漫画|恋愛モノ]]」とのことで、人気作家恋愛読切祭にも参加。
: 亜城木が「TRAP」で連載権を獲得した時は、「チーズおかき」という作品を連載していた。しかし「チーズおかき」を始めとした連載作は3回連続打ち切りにされ、実績が出せなかったため、『ジャンプ』から戦力外通告を受けた。その後、七峰の策略により、東同様の復活劇を遂げたが、七峰からの支援が打ち切られると同時に全てを『ジャンプ』編集部に打ち明けた。
; {{Anchor||響恭太郎(ひびき きょうたろう)}}
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; 内田(うちだ)
: 声 - [[川原慶久]]
: 吉田班所属の『WJ』編集者。間界野昂次、響恭太郎、新井貴作の担当編集者。[[1983年]][[8月9日]]生、埼玉県出身。テレビアニメでは名前は「'''太樹'''」。
: 他の編集者たちと比べて非常に気が弱く、間界野と響のわがままにたびたび振り回され、また新井の連載が3回連続で打ち切られ、新井が戦力外通告を受けるに至るなど仕事運にも恵まれず、編集部内でも影の薄い地味な存在である。
; 中路(なかじ)