「カナン」の版間の差分

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カナン人は[[近東]]の広範な地域において、商人としての評判を獲得していた。[[メソポタミア]]の都市ヌジで発見された[[銘板]]では、赤あるいは紫の染料の同義語として "Kinahnu" の用語が使われ、どうやら有名なカナン人の輸出商品を指すらしい。これもまた、「ツロの紫」で知られるフェニキア人と関連付けることが可能である。染料は大抵の場合、その出身地にちなんだ名を付けられた([[シャンパン]]のように)。同様に、旧約聖書に時折例示されるように、「カナン人」は商人の同義語として用いられ、カナン人を熟知した者によってその容貌が示唆されたものと思われる。
 
== 言語 ==
言語学の観点では、[[カナン語]]は、[[ヘブライ語]]・[[ウガリト語]]のような[[セム語派]]の系譜との親密性が言及される。[[アルファベット]]をセム語派で初めて用い、その文字体系は他のセム語派へと伝播した。
言語学上、{{仮リンク|カナン諸語|en|Canaanite languages}}は[[ヘブライ語]].[[フェニキア語]]を含み、[[アラム語]]や[[ウガリト語]]と共に[[アフロ・アジア語族]][[セム語派]][[北西セム語]]に含まれる。[[アルファベット]]([[ワディ・エル・ホル文字と原シナイ文字|原シナイ文字]])をセム語派で初めて用い、その文字体系は他のセム語派へと伝播した。学習し易いアルファベットが普及した結果、[[古代オリエント]]の国際公用語が[[アッカド語]]([[:en:Akkadian cuneiform|Akkadian cuneiform]])から[[アラム語]]([[アラム文字]])に代わり、やがて[[アラビア語]]に取って代わられた。
 
== 聖書のカナン人 ==