「ぐんまのやぼう」の版間の差分

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|Play=1人
|Media=[[携帯電話ゲーム]]
|Date=[[2012年]][[5月4日]](iOS版)<br />2012年[[5月6日]](Android版)
|Charge=無料
|Spec=
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== 概要 ==
端末の[[タッチパネル]]上で[[群馬県]]の特産品を収穫し、貯めた得点で他の[[都道府県]]や世界、さらには[[太陽系]]の惑星を買収して、それら全てを「群馬県」にしてしまい、ゲーム内における同県の知名度向上を目指す[[シミュレーションゲーム]]である。
 
=== 開発の経緯 ===
開発の発端は、[[2011年]][[6月11日]]に、テレビ番組『[[王様のブランチ]]』における修学旅行生の発言について、ある女性ブロガーが[[Twitter]]にて「群馬県は知名度47位なのか」とつぶやいたところ、群馬県出身<ref name="johmoh_news">{{Cite web |date=2012-05-17|url=http://www.raijin.com/news/a/2012/05/17/news02.htm|title=本県テーマのスマホアプリ「ぐんまのやぼう」大人気|publisher=[[上毛新聞|上毛新聞ニュース]]|accessdate=2012-06-18}}</ref>の作者が返事をし、そのやり取りの中で女性ブロガーが各都道府県ごとのアプリ開発を提案したことに始まる<ref>{{Cite web |date=2011-06-12|url=http://blog.goo.ne.jp/spanske_stol/e/7b84812945c54fb8be21fb3ffab51fb9|title=【アプリ企画】アプリ開発者さん、ご当地『47都道府県』アプリを作ってみませんか?|publisher=*begejstring for DANMARK*|accessdate=2012-06-18}}‐アプリ開発を提言した女性のブログ。</ref>。従って、このゲームは本来、各々作者の異なる複数の「ご当地アプリ」の一つとして開発されたものである。なお、群馬県は、日経リサーチが公表した2010年の「地域ブランド戦略サーベイ」において、47位とされた<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkei-r.co.jp/service/branding/area-brand4.html|title=地域ブランド戦略サーベイの結果ダイジェスト|publisher=日経リサーチ([[日本経済新聞]])|accessdate=2012-06-18}}</ref>。
 
==== 作者について ====
作者であるRucKyGAMESは、企画・プログラムを担当する男性とグラフィック担当の2人組ユニットだが、このゲームは男性一人の手によるものという。また、この男性は本作までに個人で約90本のゲームアプリを開発し、ゲームアプリ開発に関する書籍<ref>{{Cite book ja-jp|author = RuckyGames|year = 2011|title = 大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由|publisher = [[秀和システム]]|isbn = 978-4-7980-3191-0}}</ref>を執筆したこともある<ref>{{Cite web |url=http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3191.html|title=大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由|publisher=秀和システム|accessdate=2012-06-18}}</ref><ref name="interview">{{Cite web |date=2012-06-07|url=http://appget.com/c/news/4227/gunma/|title=大ヒットアプリ「ぐんまのやぼう」制作者に聞く、B級ゲーム開発で生活する方法|publisher=アプリ★ゲット([[スパイシーソフト|スパイシーソフト株式会社]])|accessdate=2012-06-18}}</ref>。アプリ提言者の女性と作者は、事前から[[インターネット]]上で交流があった<ref>{{Cite web |date=2011-02-05|url=http://blog.goo.ne.jp/spanske_stol/e/8fdd1cbd98c6f96cd2b2bb5697300b80|title=【アプリ開発者名鑑6】代表アプリ『のののののの』 @RucKyGAMES さん♪|publisher=*begejstring for DANMARK*|accessdate=2012-06-18}}</ref>。
 
=== 評価 ===
iPhone版・Android版とも、[[2012年]]の[[ゴールデンウィーク]]中に相次いで配信開始されたこのゲームは、「日本中を『群馬県』にする」という発想や、このアプリからTwitterに発信できる「(都道府県)は群馬県になりました。」というつぶやき、遊ぶうちに地形や市町村名など群馬県に関する知識を覚えてしまうという学習性が注目されて人気となり、ネット関係メディアを中心に話題となった<ref>{{Cite web |date=2012-05-11|url=http://japan.internet.com/allnet/20120511/2.html|title=日本を群馬にしてしまえ!-スマートフォンアプリ「ぐんまのやぼう」|publisher=japan.internet.com(インターネットコム株式会社)|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-05-11|url=http://app.famitsu.com/20120511_63784/|title=【大塚角満の熱血パズドラ部!】番外編すぎる番外編『ぐんまのやぼう』www|publisher=ファミ通App([[エンターブレイン]])|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-05-14|url=http://www.yomiuri.co.jp/net/newproducts/software/20120514-OYT8T00144.htm|title=日本を群馬にしてしまえ!…無料アプリ「ぐんまのやぼう」|publisher=[[読売新聞]]|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-05-21|url=http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20120521_534236.html|title=やじうまWatch「群馬化された都道府県を救済せよ『ぐんまのやぼうをたたけ!』」|publisher=Internet Watch([[インプレス]])|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-05-24|url=http://www.tabroid.jp/app/games/2012/05/com.ruckygames.gunmaapps.html|title=ぐんまが日本を(世界を)制するのだ!ゆる~い土地制圧ゲーム『ぐんまのやぼう』|publisher=TABROID(タブロイド)(インフォコム株式会社・株式会社メディアジーン)|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-05-25|url=http://npn.co.jp/article/detail/86197135/|title=【注目アプリ】日本全国を群馬県に|publisher=リアルライブ(株式会社フェイツ)|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-05-28|url=http://housing.nikkansports.com/news/f-hs-tp0-20120528-2012052819715.html|title=地域ブランド力は最下位の47位である「群馬県」が、日本そして世界を制圧中|publisher=nikkansports.com([[日刊スポーツ新聞社]])|accessdate=2012-06-19}}<br />{{Cite web |date=2012-07-06|url=http://www.4gamer.net/games/155/G015555/20120703056/|title=エポックメイキングかどうかわからないが、巷で話題の新作アプリを紹介する新連載「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」の第1回はアレを紹介|publisher=[[4Gamer.net]](Aetas株式会社)|accessdate=2012-07-06}}</ref>。ゲーム舞台の当地である群馬県の[[上毛新聞]]は、この人気について、「群馬県はブランド力向上が課題だが、インターネットにおいては確実に知名度を伸ばしているようだ」と報じた<ref name="johmoh_news" />。作者へのインタビュー記事によれば、このアプリのダウンロード数は、2012年5月現在でiPhone・Andoroid合わせて30万件超という<ref name="interview" />。
 
このゲームアプリに注目した著名人も居る。ゲーム関係情報サイト「INSIDE」に「そそれぽ」なるゲームレビューを執筆する“そそそ”こと[[津久井箇人]]は、2012年[[5月9日]]に通常の定期更新と異なる「緊急号外」として、このアプリを採り上げた<ref>{{Cite web |date=2012-05-09|url=http://www.inside-games.jp/article/2012/05/09/56462.html|title=【そそれぽ】緊急号外:日本中が群馬県に制圧されている模様です。『ぐんまのやぼう』をプレイしたよ!|publisher=INSIDE(株式会社イード)|accessdate=2012-06-19}}</ref>。同じ日に[[中川翔子]]も、「[[しょこたん☆ぶろぐ]]」に「ぐんま」と題してこのゲームを楽しんでいると述べた<ref>{{Cite web |date=2012-05-09|url=http://ameblo.jp/nakagawa-shoko/entry-11246135052.html|title=ぐんま|publisher=[[しょこたん☆ぶろぐ]]([[中川翔子]]公式ブログ)|accessdate=2012-06-18}}</ref>。[[高崎市]]出身の[[布袋寅泰]]は、同年5月19日にファンからTwitter上でこのアプリを紹介され、「思わずインストールした」と述べた<ref>{{Cite web |date=2012-05-19|url=https://twitter.com/_hotei/status/203736090887204864|title=布袋寅泰|publisher=[[布袋寅泰]]によるTwitter公式アカウントの過去ログ|accessdate=2012-06-18}}</ref>。
 
NECビッグローブ株式会社の「ついっぷるトレンド」を通じたTwitter利用動向調査によれば、2012年5月度の[[Twitter#グルーピング|ハッシュタグ]]ランキングにおいて、このゲームで都道府県などを制圧したことをTwitterに発信する際に使われる「<nowiki>#gunmaapps</nowiki>」が、初登場にして6位になったという<ref>{{Cite web |date=2012-06-11|url=http://news.mynavi.jp/news/2012/06/11/013/|title=「金環日食」観測日のツイート数は260万件 - 5月のTwitter利用動向|publisher=マイナビニュース([[マイナビ (企業)|株式会社マイナビ]])|accessdate=2012-06-18}}</ref>。
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{{ネタバレ}}
多くのスマートフォンアプリ同様、このゲームでも、タッチパネルを指で触れることにより操作する。画面には手書き風に描かれる[[白地図]]と、同じく手書き風の、ほとんどがひらがな表記による文字で情報が表示される。画面下方のタブメニューで画面を切り替えて以下の手順でゲームを進め、そのとき舞台となっている「にほん」「せかい」「うちゅう(太陽系)」を全て、「群馬県」を示す青色にするのが目的である。
 
=== しゅうかく ===
群馬県の白地図上に時間経過につれて出現する、同県の特産物である[[下仁田ネギ|ネギ]]・[[コンニャク]]・[[キャベツ]]を、指で軽く叩いたり撫でたりして収穫すると、ゲーム内通貨に相当する「G (GUNMA)G(GUNMA)」を得られる。各特産物は、所定のGを支払ってレベルアップさせ、収穫量を増やすことができる。収穫の際、「ぐんまー」という音声が流れる。
 
=== せいあつ ===
それぞれにほん・せかい・うちゅう・ぐんまけんを示し、以下の手順で日本全土を制圧すると世界へ、世界を制圧すると宇宙へ進出でき、さらに,宇宙を制圧すると、群馬県内の市町村を制圧することができる。(ただし、ガチャモードでその市町村カードを手に入れている所のみ)世界と宇宙と群馬県への進出は、アップデートにより追加された機能である<ref>{{Cite web |date=2012-06-01|url=http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1206/01/news099.html|title=ナニコレ:グンマー、ついに宇宙へ――--「ぐんまのやぼう」に宇宙編|publisher=ITmediaガジェット([[ITmedia]])|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-01|url=http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/091/91086/|title=ぐんまのやぼう、太陽系制圧へ 市町村合併のコンプガチャも導入 無料|publisher=週アス・プラス([[アスキー・メディアワークス]])|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-04|url=http://app.famitsu.com/20120604_68861/|title=群馬県人しか遊ばない『ぐんまのやぼう』が(ずうずうしくも)舞台を宇宙に|publisher=ファミ通App(エンターブレイン)|accessdate=2012-06-20}}</ref>。
 
「にほん」と「うちゅう」では、既に「群馬県」となった青い領域に隣接する黄色い都道府県や惑星は、所定のGを支払うことによって「制圧」できる。制圧された領域は以後「群馬県」となり、その際に「しぇあする」を選ぶとTwitterに「(都道府県・惑星)は群馬県になりました。」と発信できる。制圧に必要なGは、都道府県の人口や惑星の直径に比例する。
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「群コレ Gunma Collection」と題され、遊ぶことにより群馬県内の地名を記したカードを得られる「くじ」。1時間に1度無料で、もしくは3000Gを支払うことによって任意に「ノーマルガチャ」を引くことができ、日本などを制圧したときに得られる「制圧カード」を使うと希少価値の高いカードの出現する「スーパーガチャ」を引くことができる。
 
このガチャによって得られるカードは、いわゆる[[日本の市町村の廃置分合#平成の大合併|平成の大合併]]により消失した旧地名であり、統合前の市町村名カードを全て揃えると、より希少価値の高い統合後の新市町村名カードが手に入る(例[[新田郡]][[笠懸町]]・[[勢多郡]][[東村 (群馬県勢多郡)|東村]]・[[山田郡 (群馬県)|山田郡]][[大間々町]]を揃えると[[みどり市]]になる、など)。カードのコンプリート率によって、特産品の生産上限が上がる。全ての市町村カードを揃えたとき、希少価値の最も高い「群馬県」のカードが手に入る<ref>{{Cite web |date=2012-06-01|url=http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/091/91086/|title=ぐんまのやぼう、太陽系制圧へ 市町村合併のコンプガチャも導入 無料|publisher=japan.internet.com(インターネットコム株式会社)|accessdate=2012-06-20}}</ref>。
 
2012年5月当時、[[ソーシャルゲーム]]のアイテム購入くじにおける形態の一つであった[[コンプリートガチャ]]が[[不当景品類及び不当表示防止法|景品表示法]]上の問題を指摘されて衰退した。このアプリでは敢えてそれを採り入れたというが、ガチャに関しても課金は無い。
 
== にほんのあらそい ==
{{コンピュータゲーム
|Title=にほんのあらそい
|Genre=[[シミュレーションゲーム|シミュレーション]]/教育(iOS版)<br />カジュアル(Android版)
|Plat=[[iOS (アップル)|iOS]] 4.2以降<br />[[Android]] 2.1以降
|Dev=RucKyGAMES
|Pub=
|Ver=
|Play=1人
|Media=[[携帯電話ゲーム]]
|Date=2012年[[6月6日]](iOS版/Android版)
|Charge=無料
|Spec=
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|etc=
}}
『'''にほんのあらそい'''』は、2012年[[6月6日]]に、iPhone版とAndroid版の両方が同時に配信された。基本的には『ぐんまのやぼう』と同様に遊ぶゲームアプリであり、開始地点として群馬県以外の都道府県を選べるのが最大の違いだが、以下の点でも異なる。こちらも配信開始が複数のメディアにより報道された<ref>{{Cite web |date=2012-06-07|url=http://app.famitsu.com/20120607_69778/|title=【新作情報】『ぐんまのやぼう』が正統進化!? どこでも制圧できる『にほんのあらそい』|publisher=ファミ通App(エンターブレイン)|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-07|url=http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1206/07/news068.html|title=ナニコレ:もうグンマーの好きにはさせない! 「ぐんまのやぼう」に待望の全国版 今こそ立ち上がれ、群馬以外県民たちよ!|publisher=ITmediaガジェット(ITmedia)|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-08|url=http://japan.internet.com/allnet/20120608/8.html|title=立ち上がれ、群馬以外の県民よ!―「ぐんまのやぼう」全国版「にほんのあらそい」リリース|publisher=週アス・プラス(アスキー・メディアワークス)|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-10|url=http://www.lifehacker.jp/2012/06/120608android_nihon.html|title=「ぐんまのやぼう」の全国版! 「にほんのあらそい」が登場|publisher=ライフハッカー|accessdate=2012-06-20}}<br />{{Cite web |date=2012-06-17|url=http://androider.jp/a/f21db07e0ec23909/|title=にほんのあらそい 謎ゲーム「ぐんまのやぼう」の全国版が登場。好きな都道府県でプレイ可能!|publisher=アンドロイダー(アンドロイダー株式会社)|accessdate=2012-06-20}}</ref>。
 
*舞台の白地図が、県単位ではなく、[[地方#地方区分|地方区分]]単位になった。
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*ガチャが無い代わりに、特産品の入手状況を確認できる図鑑機能がついた。特産品を一定回数収穫すると、図鑑に収録される。
*「ひまつぶし」の内容が、「群馬と練馬」「にほん たっち」「とくさんひん すりーまっち」の3種に刷新された。これらの封印は、一定数の地域を制圧すると解かれる。
*ゲーム内通貨の呼称が、「G (GUNMA)G(GUNMA)」から「J (JAPAN)J(JAPAN)」に、収穫時の音声も「ぐんまー」から「じゃぱん」に変更された。ただし、群馬県を選択していると前作同様の音声となる。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
*[http://www.ruckygames.com/gunmaapps/index.html ぐんまのやぼうweb] - 公式サイト
*[http://ruckygames.com/index.html RucKyGAMES] - 開発元公式サイト
 
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