「アントシアニン」の版間の差分

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=== 健康食品 ===
[[プロシアニジン]]を用いた有賀らの報告によると、動物実験では抗酸化性に由来すると考えられる薬理作用が見出され、ヒトでは筋疲労を抑制し、運動による過酸化脂質の増加を抑制したとの実験結果が得られた<ref>http://a-yo.ch.a.u-tokyo.ac.jp/1999/reikai3/ariga.html {{リンク切れ|date=2012年6月}} 平成11年度農芸化学技術賞受賞記念講演 「プロアントシアニジンの機能性解明と開発」要旨 有賀敏明 細山浩 徳武昌一 山越純</ref>。薬理作用は完全には解明されておらず、日本ではアントシアニンを薬効成分とした[[医薬品]]も認可されていない(欧米では[[代替医療]]が伝統的に認められているという社会背景から、医薬品として利用されるものもある)。
 
栄養機能食品としてアントシアニン含有を謳った食品が存在しているが、これらは飲食によって健康が増進することを保証するものでは無く、特定成分を含有していれば個別審査を受けずに表示することが認められている(栄養機能食品等については[[健康食品#保健機能食品]]を参照)。
 
=== 育種的利用 ===
[[植物育種学]]において、これまで存在していなかった花色の品種を育成する目的の基礎研究としてアントシアニンが研究されている。これらの研究の応用では、[[青いバラ (サントリーフラワーズ)|青いバラ]]や[[ムーンダスト|青いカーネーション]]が作出されている。これらはデルフィニジン生合成に関与する酵素 flavonoid 3',5'-hydroxylase の cDNA を[[ペチュニア]]や[[パンジー]]から単離して、[[遺伝子組換え]]によって組み込み、発現させることによって達成された。