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== 実装 ==
{{和暦|[[2004}}年]](平成16年)[[4月5日]]からBS/地上デジタルテレビ放送に1回だけコピー可能な「コピーワンス」というコピー制御信号が加えられ、デジタル放送番組のデジタル録画をするためにはCPRMなどのコピー制御に対応しているレコーダーと録画用メディアが必要となった。コピーワンスのデジタル放送をCPRM方式デジタル録画した場合、CPRM対応のプレーヤーやパソコンであれば再生できるがCPRM非対応のプレーヤーやパソコンでは再生できない。ただし、[[DVD-RW]]、[[DVD-RAM]]に関しては、プレーヤーが対応してかつVRモードで録画したものであればDVD-Rよりも再生できることがある。
 
== 仕組み ==
固有のメディアIDを[[バーストカッティングエリア|BCA(Burst Cutting Area)]]と呼ばれるライティングソフトで書き込めないDVDの最内周部分領域に書き込み、[[映像]]データは[[暗号化]]して記録する。[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]などを使ってデータは[[コピー]]できてもメディアIDを書き換えられないので復号できず映像などを見ることは出来ない。この方式により録画されたメディアを再生する場合、たとえDVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD-R DLなどへの再生対応を謳っていてもその[[再生機器]]がCPRMに対応(データ復号を許されている、デバイスキーを機器が持っている)していなければ見ることが出来ない。CPRMに対応したAV機器は近年機種が増えているが、旧型の製品や日本独自の規格の為、海外メーカー製DVDプレーヤーなどではCPRMに非対応の製品が殆ど。(ただし、{{和暦|[[2011}}年]](平成23年)現在は殆ど対応している)また、CPRMに対応したパソコンソフトによるメディア鑑賞の場合はインターネットを経由しての認証が必要になる。再生時はこのメディアIDと別のMKB(Media Key Block)によって作られる暗号鍵とAV機器の持つデバイスキーで復号が行われるが、万一暗号鍵が破られてもメディア側のMKBデータを更新してしまえばそのメディアの復号が行えなくなり映像を見ることが出来なくなる。
 
== 弱点 ==
CPRMのメディアをCPRMに対応したDVDプレーヤーやDVDレコーダーなどで再生する場合、[[アナログ]]の[[ビデオ端子]]からは[[CGMS-A]]として出力されるようになっている。{{和暦|[[2007}}年]](平成19年)[[3月]]現在、家電量販店などのAV機器コーナーでは、[[画像安定装置]]などと称してCGMS-Aなどのアナログコピーガードが容易に除去出来る装置が公然と販売されており、複製を完全に防止する事は困難だと言われている。したがって、コピー抑止効果としては実質的に「デジタルのままではコピーできないが、アナログに変換すればコピー可能(=[[アナログホール]])」であり、民生用デジタルオーディオ機器に採用されている[[SCMS]]によく似ている。
 
日本の[[著作権法]]は{{和暦|[[1999}}年]](平成11年)の改正でその著作物の著作権を有していないにも関わらず、[[コピーガード]]を回避してコピーを作成する事は違法であるとされている。{{和暦|[[2012}}年]](平成24年)の改正で、暗号化を伴う技術的保護手段を回避しての複製は、私的複製の対象外で違法であり、技術的保護手段を回避するプログラム・装置を提供することについても規制され、刑罰の対象となる。
 
なお、アナログに変換することによる複製を防ぐため、2011年1月1日よりHDでのアナログ出力が禁止され、2014年1月1日よりアナログ出力が全面禁止されることがAACS Final Adopter Agreementで決定している。