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{{Infobox_オートバイのスペック表
| 排気量別= 普通
| 車名= スティード400(600)
| 車名補= 初期型
| 1枚目画像の説明=VT600C シャドウ</br>(スティード600 輸出仕様車)
| 1枚目画像名=Honda_VT_600_Shadow.jpg
| 2枚目画像の説明=
| 2枚目画像名=
| 3枚目画像の説明=
| 3枚目画像名=
| メーカー=[[ホンダ]]
| ブランド=
| 親会社=
| 製造国=[[日本]]
| 設計統括=
| デザイナー=
| 製造期間= <!--[[○○年]]-[[□□年]](製造中は[[○○年]]-)と記述-->
| 型式= NC26 (PC21)
| タイプ=[[クルーザー (オートバイ)|クルーザー]]
| フレーム=
| エンジン型式= NC25E (PD06E)
| 総排気量= 398 (583)
| エンジン=
| 内径=
| 行程=
| 圧縮比=
| 最高出力= 30ps/7500rpm</br>(36ps/6500rpm)
| 最大トルク= 3.3kg-m/5500rpm</br>(4.5kg-m/3000rpm)
| 最高速度= <!--単位「km/h」は自動表示されます-->
| 潤滑方式=
| 始動方式= セルフ
| 燃料供給装置=
| 燃料供給装置型式=
| トランスミッション=
| 駆動方式=チェーン
| サスペンション (前)=
| サスペンション (後)=
| ブレーキ (前)=
| ブレーキ (後)=
| タイヤサイズ (前)= 100/90-19 57S
| タイヤサイズ (後)= 170/80-15 77S
| 全長= 2310
| 全幅= 760
| 全高= 1130
| 最低地上高= 140
| シート高= 680
| ホイールベース= 1600
| キャスター=
| トレール= <!--単位「mm」は自動表示されます-->
| 車両重量= 208
| 乾燥車両重量= 196
| 総重量= <!--単位「kg」は自動表示されます-->
| 乗車定員= <!--単位「人」は自動表示されます-->
| 燃料タンク容量= 9
| 燃費= <!--単位「km/l」は自動表示されます-->
| カラー =
| 本体価格 =59万9000円(62万9000円)
| 備考=
| 自由項目1(項目名)=
| 自由項目1(内容)=
| 自由項目2(項目名)=
| 自由項目2(内容)=
| 先代=
| 後継=
| 姉妹車=
| 同クラス=[[ヤマハ・ビラーゴ|ヤマハ・ビラーゴ400]]</br>[[スズキ・イントルーダー]]
}}
'''ホンダ・スティード'''は、[[本田技研工業]]により[[1988年]]から10年以上にわたり製造販売していた[[オートバイ]]のシリーズ名。
 
== 概要 ==
基本排気量は400ccと600ccの2本立てだが、両車は全高、全長ともに同一の兄弟車である(派生モデルを除く)。エンジンは、[[ホンダ・NV]]シリーズのものをベースに、より[[V型2気筒|Vツイン]]エンジン特有の振動感を得られるよう手が加えられている。
ホンダ初の本格的アメリカンとして開発され、発売より約10年間でシリーズ累計8万台もの出荷を記録したベストセラーモデルである<ref>[http://www.honda.co.jp/factbook/motor/STEED/19980200/001.html FACT BOOK]</ref>。
 
基本排気量は400ccと600ccの2本立てだが、両車は全高、全長ともに同一の兄弟車である(派生モデルを除く)。
 
モデル末期には、よりローフォルムの[[ホンダ・シャドウ]]シリーズ(400ccは[[1997年]]から併売されていた)に移行する形で消滅している。
 
=== エンジン ===
==スティード400・600==
400ccモデルでは、[[ホンダ・NV|NV400]]のものをベースとし[[ホンダ・ブロス]]のために新開発されたNC25Eを採用。ミッションは5段となる。キャブレター仕様のシャドウおよび[[ホンダ・VRXロードスター|VRXロードスター]]において同じものが搭載されていた。
1988年に製造開始。
 
===概要===
600ccモデルでは[[ホンダ・トランザルプ|トランザルプ600V]]に採用されるPD01Eを採用。ミッションはワイドレンジの4段となる。
*エンジン:水冷4サイクルSOHC3バルブV型2気筒。挟角は52度。出力は400ccモデル(正確には398cc)が30馬力、600ccモデル(正確には583cc)が36馬力。
 
*ミッション:5段(400ccモデル)、4段(600ccモデル)
元のモデルでは振動低減のために位相クランクが採用されたが、アメリカンでは振動も味付けの一つとなるため、スティードにおいては同軸クランクを採用された。また、[[空冷エンジン]]風のフィンが装着された。
*足回り:前19インチ、後15インチのホイールを装着。フロントブレーキは前シングルディスク、後ドラム。
 
*マフラー:標準で右側2本出しという非対称型マフラーを装備。カスタム然とした美しいフォルムが人気を呼んだ。
=== 装備 ===
*ハンドル:初期型は手前側に引き気味のティラー・バー型を装着していたが、後のモデルチェンジにより、400ccモデルに限りフラット・バー型も選択できるようになった。
標準で右側2本出しのテーパード(葉巻型)マフラーを装備。カスタム然とした美しいフォルムが人気を呼んだ。手前側に引き気味のティラー・バー型ハンドルを装着していたが、400ccモデルに限りフラット・バー型も選択可能。燃料タンクは当初9Lの容量であったが、後に11Lへと増加されている。スピードメーターはフォークブリッジ上に装着され、タコメーター及び燃料計は装備されない。
 
===発売当時の評価===
低振動化させたエンジンを敢えて先祖返りさせる、[[ハーレーダビッドソン]]のフォルムをなぞるといった、それまでのホンダが払ってきた努力を自ら否定する動きに対し、一部のバイク批評家などから疑問の声が上がったが、結果的に新たなジャンルを築いたこと、高性能すぎるバイク(当時は[[スーパースポーツ|レプリカモデル]]の全盛期だった)のアンチテーゼとして認められたことから爆発的なヒットを収めた。日本の[[クルーザー (オートバイ)|クルーザー]]中興の祖(第一期ブームが[[1980年代]]前半に存在した)という評価も得た。
 
== バリエーション ==
==スティードVSE、スティードVCL==
=== VLX ===
[[1995年]]7月にVCL(400cc)が、12月にVSE(400cc)が追加、従来型のモデルはVLX(400ccおよび600cc)として併売されるようになった。
スティードVCLの登場に合わせ、従来モデルにVLXのサブネームが与えられた。これはスティード600の北米輸出仕様であるVT600シャドウに与えられていた名称である。
 
=== VCL ===
VCLは、従来型のモデルの装備を簡略化して本体価格を3万円低減させたモデルである。VSEは、後輪にアルミ製ディッシュホイールを追加したほか、大型のハンドルを採用するなど力強さを強調したほかギアレシオの見直し、[[キャブレター]]の設定変更により従来モデルから1馬力高めた仕様になっている。
VCLは、従来型のモデルの装備を簡略化して本体価格を3万円低減させたモデルである。標準装備されていたバックレストをオプション化、シート表皮をシンプルなソリッドタイプとした。
 
=== VSE ===
==スティードVLS==
後輪に[[ホンダ・マグナ|Vツイン・マグナ]]と同様のアルミ製ディッシュホイールを追加、リアフェンダーおよびテールランプ周りの変更をしたほか、大型のハンドルを採用するなど力強さを強調した。
[[1998年]]、誕生10周年の節目に発売されたモデル。カスタム色を強めクラシカルな外見のスプリンガー・フロントフォーク、21インチの大径フロントタイヤの採用し、よりローダウン化が図られている。エンジンは従来のVSEとほぼ同一だが、ギアレシオの見直しにより低速域での扱い性を高めている。このモデルの投入に際しVSE、VCL、600ccのVLXの製造が打ち切られ、400ccのベースモデル、VLXのみが併売されることとなった。
 
==最終モデル= VLS ===
[[1998年]]、誕生10周年の節目に発売されたモデル。カスタム色を強めクラシカルな外見のスプリンガー・フロントフォーク、21インチの大径フロントタイヤの採用し、よりローダウン化が図られている。リアフェンダー周りはVSEと同一の物である。
 
=== 最終モデル ===
[[2002年]]の[[排ガス規制]]強化に際してVLSは生産を中止。VLXのみに排ガス規制対応措置(エアの二次導入)が施され、名称はアルファベット表記を用いないスティードに戻されている。これが最後のモデルチェンジとなり、同じ系列のエンジンを搭載するシャドウシリーズに吸収された。
 
== 歴史 ==
*1988年、スティード400および600の販売が開始される。400ccではティーラーバーハンドルの他にフラットバーハンドルも選択できた。
*1990年、バックレストが標準装備となる。
*1993年、燃料タンク容量が9Lから11Lへと増加される。
*1995年6月、装備を簡素化し価格を下げた'''VCL'''が追加。
*同12月、ギア比、マフラー構造、キャブレターセッティングの変更が行われ、400ccモデルの出力と燃費が向上される。バリエーションモデルとしてVSEが追加。
*1998年、スプリンガーフロントフォークを装備したVLSを追加。同時にVSE、VCL、600ccモデルの製造が終了された。再度ギア比の変更が行われている。
*2001年、VLSの製造が終了し一車種に統合され、サブネームは消滅する。排ガス規制対応が行われる。
 
== 脚注 ==
<references/>
 
==外部リンク==
* [http://www.honda.co.jp/factbook/motor/STEED/19951200/ Steed VSE/VLX/VCL FACT BOOK]
* [http://www.honda.co.jp/factbook/motor/STEED/19980200/index.html STEED FACT BOOK]
* [http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/steed/steed400_1988-01-19/ Honda バイク製品アーカイブ「スティード400」]
* [http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/steed/steed600_1988-01-19/ Honda バイク製品アーカイブ「スティード600」]
* [http://www.bbb-bike.com/history/data54_1.html BBB The History 時代を彩ったバイクたち ホンダ スティード400]
* [http://www.bbb-bike.com/history/data169_1.html BBB The History 時代を彩ったバイクたち ホンダ スティード400VLS]