「西ヶ嶽」の版間の差分

|画像=[[画像ファイル:P1141126西ヶ嶽（727m）.jpg|280px]]<br /><div style="font-size:80%; text-align: center">|冠雪の西ヶ嶽]]

|所在地=兵庫県篠山市藤岡奥、栗柄
|山系=多紀連山
}}

'''西ヶ嶽'''（にしがたけ）は、[[兵庫県]][[篠山市]]にある標高727m727 mの[[山]]。[[小金ヶ嶽]]（725m） (725 m)、[[御嶽 (兵庫県)|御嶽]]（793m） (793 m) と[[多紀連山]]を形成する主要な3峰をなす[[山]]である。かつては[[修験道]]の山として栄えた。

多紀連山（多紀アルプス）は三岳とも称され、御嶽、小金ヶ嶽、そしてこの西ヶ嶽を指す。山容は豊かに裾野を広げ、雄大である。南側に多くの[[尾根]]を持ち、北面は山頂から[[絶壁]]となっており無数の岩場が点在する。頂上は360°開け、近年{{いつ|date=2012-7}}山頂の木々が伐採されたため展望がよくなった。東方間近に御嶽が聳える。北方には西紀、三和方面の山々が望め、[[草山温泉]]方面が一望できる。南方は[[篠山盆地]]から[[高城山]]（[[八上城]]）、[[弥十郎ヶ嶽]]、[[三田市|三田]]の山々をはじめ[[白髪岳]]方面が望める。

[[植生]]は[[スギ|杉]]を主体とする[[植林]]も見られるが、[[雑木]]が多いため[[秋]]には[[紅葉]]が美しく、[[春季]]には[[ヒカゲツツジ]]、[[シャクナゲ]]、[[タムシバ]]などが[[新緑]]の山々を彩り、また篠山盆地特有の[[丹波霧]]（丹波霧）による[[雲海]]が秋口から初冬にかけて多くみられる。特に岩場に咲くシャクナゲ、ヒカゲツツジは開花時期には遠方から鑑賞に来る登山者が絶えないほど人気がある。

北壁からの登山道に存在する[[愛染窟]]は天然の岩穴で、「[[胎蔵界]]」の[[行場]]の一つであり、[[日本放送協会|NHK]][[連続テレビ小説]]「『[[甘辛しゃん]]」』（1997年放映）のロケ地にもなった。暗い内部には[[役の行者]]にも見える[[愛染明王]]が祀られ、隠微な雰囲気に満ちている。

近年{{いつ|date=2012-7}}、近辺の山で[[ツキノワグマ|クマ]]が目撃されており注意が必要であいる。

*栗柄ルート:：[[篠山口駅]]から[[神姫バス]]にて[[草山温泉]]方面行きのバスに乗り、[[栗柄口]]から登る本ルートが最も一般的である。栗柄奥バス停から[[八柱神社]]北方より谷川沿いの道に愛染窟、西の覗を経由し御嶽と西ヶ嶽との分岐となる尾根へ至る。

*藤岡ダムルート:：[[藤岡ダム]]から奥池を経由し西ヶ嶽に至るコース。山頂までの所要約1.5時間。

Fileファイル:Waterfall-Mt. Mitake 御嶽（篠山市）山麓の滝 DSCF0165.JPG|<div style="font-size:85%">登山道にある滝（藤岡ダムルート）

Fileファイル:Magnolia salicifolia タムシバ 田虫葉 DSCF0104.JPG|<div style="font-size:85%">山頂の[[タムシバ]]。春にはまだ冬枯れのモノトーンの山を白く彩る

Fileファイル:Magnolia salicifolia タムシバ 田虫葉 DSCF0060.JPG|<div style="font-size:85%">西ヶ嶽山麓のタムシバの高木

{{commonscat|Mount NishigatakeNishi (Hyogo)}}

[[Category:兵庫県の山|にしがたけ]]

[[Category:篠山市|にしがたけ]]

[[category:兵庫県の自然景勝地|にしがたけ]]

[[category:修験道|にしがたけ]]