「ピアノ三重奏曲 (チャイコフスキー)」の版間の差分

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ほの暗く情熱的な第1楽章「悲歌的小品」は、伝統的な[[ソナタ形式]]によって構成されている。チェロ独奏のロマンティックで美しい旋律に始まるが、これは最終的に、[[葬送行進曲]]となって戻ってくる。第2楽章は、[[変奏曲]]を用いる発想や主題の性格において、ロマンティックというより古典的である。擬古的な変奏曲は、「[[ロココの主題による変奏曲 (チャイコフスキー)|ロココの主題による変奏曲]]」とのつながりを感じさせるが、本作の第2楽章そのものは、むしろ古典主義者だったニコライ・ルービンシュタインの音楽的趣味を暗示しているのだろう。最終変奏では、だんだんと陶酔の高みを上り詰めていくが、不意の転調によって出し抜けに短調に転じると、第1楽章の開始主題が重々しく再登場し、作品全体がもういちど葬送行進曲によって締め括られる。
 
[[Category:ロマン派チャイコフスキーの楽曲|ひあのさんしゆうそうきよく ちやいこふすき]]
[[Category:室内楽曲|ひあのさんしゆうそうきよく ちやいこふすき]]
[[Category:ロマン派の楽曲|ひあのさんしゆうそうきよく ちやいこふすき]]
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