「ハイエナ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m r2.7.2+) (ロボットによる 変更: zh-min-nan:Haiena
41行目:
現生のハイエナ科には、4属4種が含まれる。
; [[ブチハイエナ]] ''Crocuta crocuta''
: 赤道付近の熱帯雨林を除いたサハラ砂漠以南のアフリカに広く分布する。鳴き声が人間の笑い声に似ているため「笑いハイエナ Laughing Hyaena」の異名をもつ。その名のとおり、灰色の体に黒い斑点があるのが特徴である。頭胴長120~180cm、体重55~85kgと、ハイエナ科では最も大型の種である。メスには高い血中濃度の男性ホルモンが保たれており、そのため哺乳類としては珍しくメスは平均してオスより一回り大きく、オスのペニスと同等以上のサイズにもなるクリトリスやその根元にぶら下がる偽陰嚢(中には脂肪の塊が入っている)を持ち、順位も攻撃性もメスの方が高い。この特徴的な外性器の様子から、科学的研究が進む前には"雌雄同体の下等な生物”と考えられていた時期もあったようである。10~15頭程度のクラン(clan)と呼ばれる母系の群れを形成し、共同の巣穴で生活する。群れのメンバーが協力して、ヌーやシマウマ、トムソンガゼルなどを狩る。同じサイズの動物中、もっとも強力な顎をもち、驚異的なスピードで食物をたいらげる。
; [[カッショクハイエナ]] ''Parahyaena brunnea''
: 以前はシマハイエナと同属の''Hyaena brunnea''とされていた。アフリカ南部(南アフリカ西部、ナミビア、ボツワナ、西・南ローデシア)に分布する。頭胴長110~140cm、体重40~55kg。ブチハイエナと同様、母系の群れ(クラン)を形成し、共同の巣穴で生活する。[[ライオン]]などの捕食者の食べ残しや、病死した動物の死体を主食とする。