「ハト派」の版間の差分

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== 語義 ==
ハト派・タカ派には、必ずしも明確な基準はないが、一般的には[[平和主義]]的な姿勢、[[外交]]・[[安全保障政策]]などについて軍事力による[[紛争]]解決(軍事力を用いた他国の牽制や積極的な武力行使)に否定的な考えを持ち、そういった政策を支持している行動様式の集団あるいは人物をハト派(もしくは穏健派)と呼称される。かつては、鷹=武力による解決、鳩=対話による解決、と説明されることが多かったが、現代では武力を積極的に用いることが少ないため、単に比較的「穏健」「慎重」と思われる姿勢を「ハト」と称することが多い。
 
[[日本]]の[[自由民主党 (日本)|自民党]]においては、歴代総裁では[[石橋湛山]]・[[三木武夫]]・[[鈴木善幸]]・[[宮澤喜一]]・[[河野洋平]]がその代表格とされ、現役の政治家では[[加藤紘一]]・[[古賀誠]]などがハト派に分類されることが多い。ただし政党単位のタカ・ハト分類では自民党がタカ、[[民主党]]・[[公明党]]・[[日本共産党|共産党]]などがハトとされることが多い。
 
日本国内では現在ではそれほどでもないが、[[護憲]]勢力などが強大だった1980年代以前は、もっぱらタカ派がレッテル貼りで使われたのに対し、ハト派は「[[平和主義]]者」などのポジティブなイメージを伴って用いられた。1990年代後半以降は、[[社会主義]]陣営の崩壊や日本社会の保守化傾向に伴って、保守勢力からは「[[左派]]」、[[右翼]]勢力からは「[[売国奴]](ハト派は利権絡みで外国に媚びているという主張に基づく)」といったレッテル貼りをハト派が受けることも少なくない(前述のように。なお、本来は右派・左派と、タカ派・ハト派は別のものである。実例として、[[1940年]]頃の[アメリカ合衆国]]では、右派に属する[[共和党]]の[[孤立主義]]者が[[第二次世界大戦]]への介入に反対するハト派であった
 
==関連項目==