「戦史 (トゥキュディデス)」の版間の差分

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トゥキディデスは、ペロポネソス戦争がギリシア世界を揺るがす大戦に発展すると考え、その記録を残す事によって後世の人々が似たような事態に直面したときに、この記録(故に戦史と称された)を教訓としてうまく活かせるようとの意図で執筆したと、序言で述べている。
 
『戦史』はペロポネソス戦争の全史を記述するはずであったが、[[紀元前411年]]の記録を以って突然中断し未完となった。なお、執筆年代について一気に書いた説と少しずつ書き溜めた説とがあり、さらにトゥキディデスは[[紀元前395年]]に没したことから、中断を直接に結びつける説は現在の研究では支持されてない。
 
執筆作業は、哲人[[ソクラテス]]の弟子[[クセノポン]]に引き継がれ、紀元前411年以降の歴史は『[[ギリシア史]]』({{lang-el-short|Ἑλληνικά}}、{{lang-en-short|Hellenica}}、{{lang-ja-short|ヘレニカ}})にまとめられた事で、ペロポネソス戦争の記述は完結した。