「天体物理学」の版間の差分

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* [[電波天文学]]は[[ミリ波]]やそれよりも長い波長の放射を研究対象とする。[[電波]]は普通、[[星間ガス]]や[[暗黒星雲|分子雲]]など低温の天体から放射される。[[宇宙背景放射|宇宙マイクロ波背景放射]]はビッグバンの光が[[赤方偏移]]を起こしたものである。[[パルサー]]は最初[[マイクロ波]]で検出された。これらの電波を研究するためには非常に大きな[[電波望遠鏡]]が必要となる。
* [[赤外線天文学]]は可視光よりもずっと波長が長く電波よりは短い領域の放射を研究対象とする。[[赤外線]]の観測は通常、普通の光学望遠鏡と同種の[[望遠鏡]]で行われる。[[恒星]]よりも温度が低い天体(惑星など)は一般的に赤外線で観測される。2013年には[[ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡]]を[[ラグランジュ点]](L2L<sub>2</sub>)に打ち上げて、最高の環境でビッグバンの残り火としての微弱な赤外線を観測する計画が推進されている。
* [[光学天文学]]は天文学の中では最も歴史が古い。観測方法により位置観測、測光観測、分光観測に分けられる。望遠鏡と[[冷却CCDカメラ]]、[[分光器]]が最も広く使われる装置である。光学観測は地球の[[大気]]によっていくらか妨げられるため、可能な限り質の良い画像を得るために[[補償光学]]や[[宇宙望遠鏡]]が使われている。この波長域では恒星は非常によく観測でき、恒星や[[銀河]]、[[星雲]]などの化学組成を研究するために多くのスペクトル観測が行われている。
* [[紫外線]]・[[X線]]・[[γ線]]天文学は連星パルサーや[[ブラックホール]]、[[マグネター]]など、非常に高エネルギーの物理過程を研究対象とする。これらの種類の放射は地球大気をほとんど透過しないため、[[RXTE]] や[[チャンドラX線天文台]]、[[コンプトンγ線天文台]]のような宇宙望遠鏡で観測されている。