「ヌナビク」の版間の差分

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'''ヌナビク'''([[ラテン文字]]表記:Nunavik、[[イヌクティトゥット語]]:ᓄᓇᕕᒃ)は[[カナダ]]、[[ケベック州]]の北部に位置する[[イヌイット]]居住地域で、[[ノール・デュ・ケベック地域|北ケベック]]地方行政区の北半分。
 
[[ウンガバ半島]]の55度線以北の地域を占め、[[面積]]は443,684.71 km²に達する。全[[人口]]は11,627人([[2006年]])で、そのうち9割以上がイヌイットである。豊富な鉱物資源があるが、1975年の[[{{仮リンク|ジェームズ湾・北ケベック協定]]|en|James Bay and Northern Quebec Agreement}}により、このエリアを開発しようとする探鉱会社は、たとえ州政府の許可を得ている場合でも、地元の承認が必要。ヌナビクは[[イヌクティトゥット語]]の方言で「生きるための場所」を意味する。1912年までは[[ノースウエスト準州]]のウンガバ地区に属した。
 
==自治権獲得運動==
1978年の[[ジェームズ湾・北ケベッ{{仮リン協定|北東ケベック協定]]|en|Northeastern Québec Agreement}}により、大部分のヌナビクをカバーする[[{{仮リンク|カティビク地方政府]]|en|Kativik Regional Government}}が設立された。現在14の北方村落がこれに属している。ケベック州(50%)、連邦政府(25%)によって財政支援されている。その首府は最大の北方村落[[{{仮リンク|クージュアク]]|ie|Kuujjuaq}}で人口は2,132人(2006年)。
 
また同じく1978年の[[ジェームズ湾・北ケベッ{{仮リン協定|北東ケベック協定]]|en|Northeastern Québec Agreement}}により、[[{{仮リンク|クージュアク]]|ie|Kuujjuaq}}に本社を置く[[{{仮リンク|マキヴィク]]|en|Makivik Corporation}}(Makivik Corporation、ᒪᑭᕝᕕᒃ ᑯᐊᐳᕇᓴᑦ)が現在、北ケベック地域のイヌイットの権益を代表する法定代理人となっている。イヌイットの自治権の拡大を主張しており、ヌナブト準州に属する島々の資源の利用権についても交渉している。さらには[[ヌナブト準州]]同様の[[準州]](Territory)としての主権獲得要求をも行なっている。
 
近年、カナダ連邦政府、ケベック州政府とヌナビクは「ヌナビク地方政府」の設立を議論中である。カナダ政府とケベック州政府は地域の[[司法]]管轄は維持するものの、独自の[[内閣]]と[[議会]]を持ち教育や保健関連の行政サービスを行なう責任を持つ地方政府を設立する。地方政府は民族に関わらず設立されるもので、ヌナビクに居住する市民が参加する権利を持つ。設立後は現在のカティビク地方政府やカティビク教育委員会、ヌナビク保健社会サービス委員会などは新地方政府に移行する。またケベック州政府はヌナビク地域は人口は少ないものの、この地域を代表する[[カナダ議会|連邦議会]]議席を設けるよう主張している。