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==反応==
内出血に伴う[[赤血球]]、[[筋肉]]等の破壊により遊離のヘムが生成される。
 
遊離ヘムは脂溶性の鉄であることから、[[活性酸素]]生成を促進して細胞傷害を悪化させる<ref>{{Cite journal|和書|author=高橋徹 |author2=清水裕子 |author3=井上一由 |author4=森松博史 |author5=楳田佳奈 |author6=大森恵美子 |author7=赤木玲子 |author8=森田潔 |title=酸化ストレスに対するヘムオキシゲナーゼ-1の臓器保護的役割 |date=2007-10-01 |journal=日本薬理学雑誌|volume=130 |number=4 |naid=10020167375 |doi=10.1254/fpj.130.252 |pages=252-256 |ref=harv}}</ref>。例えば、ヘムを含む[[ミオグロビン]]は筋挫滅や強い圧迫を受けた筋肉が開放されると[[カリウム]]、[[乳酸]]などと大量に流れ出し、[[クラッシュ症候群]]を引き起こし、急性[[腎不全]]を引き起こす。ミオグロビンや[[ヘモグロビン]]のヘム色素は急性[[尿細管]]壊死を引き起こし腎不全の原因となる<ref>[http://merckmanual.jp/mmpej/sec17/ch236/ch236b.html 急性尿細管壊死: 尿細管間質性疾患:メルクマニュアル18版日本語版]</ref>。
 
ヘム分解は、DNAや脂質を損傷させる有害な[[酸化ストレス]]を速やかに解消するための反応で、種の保存のために[[進化]]の過程で獲得されたものと考えられる。つまり、[[細胞]]が遊離したヘムにより発生した[[フリーラジカル]]にさらされるとヘムを分解代謝するヘムオキシゲナーゼ1が極めて速やかに導入されることとなる(下図参照)。その理由は、細胞は遊離ヘムによる酸化ストレスを迅速に解消するためにヘムを分解する能力を指数的に増加させなければならないからである。これは、遊離ヘムによる悪影響を迅速に回避するための細胞の自衛反応であろう。
 
[[ヘムオキシゲナーゼ]]は、[[赤血球]]に含まれる[[ヘモグロビン]]の構成物質である[[ヘム]]環のα-メチレン架橋で切断・開環して[[ビリベルジン]]を生成する。ビリベルジンは、引き続き[[ビリベルジンレダクターゼ]]により[[ビリルビン]]に変換される。