「電線類地中化」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
|||
10行目:
[[共同溝|電線共同溝]]などの施設を道路(主に[[歩道]])に埋設し電線類を収容することで、道路上から電柱を無くす。
*[[共同溝]]
*
*C.C.BOX(電線共同溝
*ソフト地中化
*単独地中化
===裏配線と軒下配線===
主に、歴史的観光地などで用いられる。道路が狭く電線共同溝を設置するスペースが確保できない等の理由により、地中化できない場合に用いられることの多い手法である。
;裏配線
;軒下配線
これらの手法を用い私有地内の電柱(支柱)・家屋を中継して配線した場合は配線工事やメンテナンスなどの際、許諾を得て私有地内に立ち入る必要があるなど公道の電柱に比べ何かと手間取ることが多くなる。
78 ⟶ 79行目:
=== 無電柱化の現状 ===
*[[国土交通省]]の調査<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/genjo_01.htm 国土交通省道路局「無電柱化の現状」]</ref>によると、[[ロンドン]]や[[パリ]]、[[ベルリン]]などの欧米の主要都市では無電柱化が概成しているのに対して、日本の無電柱化率は市街地の幹線道路に限っても13%と、大きく立ち遅れている。
*街路でない宅地の裏側に配線するには、街区が整形でない場合困難が生じる。日本では整形の街区は区画整理を行ったような場合に限られ、一般の市街地では不整形な敷地割が多いことから余り行われていない。そもそも日本の大部分の既成市街地は、戦災復興で区画整理されたような場合以外、幅員が狭いうえに区画道路が入り組んでおり、上水道・下水道・ガスをはじめ、電線地中化のための管路を埋設することが困難であるという事情がある。(欧米の近代の街路幅員は最低
▲*街路でない宅地の裏側に配線するには、街区が整形でない場合困難が生じる。日本では整形の街区は区画整理を行ったような場合に限られ、一般の市街地では不整形な敷地割が多いことから余り行われていない。そもそも日本の大部分の既成市街地は、戦災復興で区画整理されたような場合以外、幅員が狭いうえに区画道路が入り組んでおり、上水道・下水道・ガスをはじめ、電線地中化のための管路を埋設することが困難であるという事情がある。(欧米の近代の街路幅員は最低10m程度であり、日本のように最低4mといった道路幅員は開発途上国でも余り見られない。これは日本の人口密度の高さによると思われる。)
*日本の場合高級住宅地においても電線類の地中化または無電柱化が遅れている点がある。これは現行の制度が幹線道路沿いに公共事業費を投入しているのに対して、住宅地については道路幅員が狭いこともあり(道路新設や改良と同じく)道路特会が入らず、公共団体の単独事業とならざるを得ないからである。地域によっては、イメージの向上や地域の自主的なまちづくり活動として、多少の費用負担をしても、地域の電線類を地中化してもよいとする場合があるが、そのような自主的な取り組みを支援する(国、公共団体、電力・通信会社の)制度ができていない。(高級住宅地は電線がないという状況が一般化すれば、地域で競って地中化を自主的に行う取り組みが進む可能性があろう。)
|