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{{OtheruseslistOtheruses|音響|福山雅治のアルバム|残響 (福山雅治のアルバム)}}
'''残響'''(ざんきょう、{{lang-en-short|reverberation}}または'''リバーブ'''とは、[[音源]]が[[発音]]を停止した後も[[音]]が響いて聞こえる[[現象]]である。残響にあたる[[英語]]''reverberation''(リヴァーバレーション)より、[[日本語]]では'''リバーブ'''とも言う
 
== 概要 ==
残響は殆んどどんな場所でも生じている。普段は全く意識しないが、残響を限界まで小さくした[[無響室]]に入ると残響が全くないため大きな違和感を覚える。もっとも、残響を意識しない能力は後天的に身につくものらしく、[[新生児]]は直接音と反射音を区別できず、世界を「残響のシャワー」のように知覚している可能性が実験によって指摘されている{{要出典|date=2012年9月29日 (土) 03:11 (UTC)}}
 
[[反響]]をこれと勘違いしている人も多い。厳密に言うとは、原理的には残響も反響と同じであり、反響が連続的、また繰り返し生じた結果が残響であと使い分ける。
 
[[劇場]]や[[音楽ホール]]を設計する際には、[[残響時間]]は大きな考慮点になる。
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* '''後期残響''' (late reverberation)
:直接音が聞こえてから 150 ms 以上過ぎたころには、音は多数回反射し、反射音の数も増えているため、もはや個々の音を区別して聞くことはできない。また、音は等角反射するだけでなく、壁・天井などでも散乱されるため、残響の構造はさらに複雑になる。これらによって構成されるのが、後期残響である。このような後期の残響は、方向・位相がランダムで[[指数関数的減衰|指数関数的に減衰]]する音によってモデル化される。後期残響は直接音とは異なる系統の音として認知されるという<ref>Griesinger, D., "The Theory and Practice of Perceptual Modeling -- How to use Electronic Reverberation to Add Depth and Envelopment Without Reducing Clarity", Tonmeister Conference in Hannover, 2000.</ref>。
 
後期残響が直接音に対して、 60 [[デシベル|dB]] 減衰するまでの時間を[[残響時間]]と呼ぶ。残響時間は、家庭などの小さな部屋では0.5秒程度、音楽用ホールでは数秒程度である。