「山の上ホテル」の版間の差分

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==下水道不正使用により行政処分==
[[2012年]]([[平成]]24年)[[10月1日]]、[[東京都水道局]]は山の上ホテルが[[井戸水]]の使用量を過少に申告し、[[下水道]]料金の徴収を不正に免れていたため、東京都下水道[[条例]]に基づき、ホテルに対し未払いの下水道料金約1800万円を追加徴収するとともに、[[過料]]約3600万円を上乗せした計約5400万円の支払いを命じる[[行政処分]]を行ったことを発表した。不正配管を使用した下水道料金の支払い逃れ、及びそれに対する過料処分は都水道局管内ではいずれも初めての事例。山の上ホテルは[[2009年]](平成21年)4月に敷地内の井戸の使用を開始。その際、井戸水の使用を都水道局に届け出なかった上、検針メーターのある管を迂回するバイパス管を取り付け、手動バルブでメーターを通る水量を調整できる不正な配管を行っていた。下水道料金は水道や井戸の給水量の合計で算定されるが、井戸の配管には水量を測る検針メーターが取り付けられ、くみ上げ量を水道局が検針して料金を請求する。ホテルでは手動バルブを通常閉めた状態にしておき、検針前などに従業員が開いていた。都水道局は、井戸水の使用量が0では不審に思われると考えたホテルが検針メーターの使用量を調整し、偽装工作をしていたとみている。2009年4月5日から2012年6月21日までの2年2ヶ月の間、給水量を実際の使用量より少なく装い、下水約4万9600立方メートルを不正に使用、都水道局は不正発覚後の給水量との比較から、毎月約1300トンの水を不正に使用し、年間数百万円の下水道料金をごまかしていたとみている。またホテルは[[2010年]]([[平成]]22年)5月になって井戸水使用の届け出を行っているが、実際の使用開始は[[2009年]](平成21年)4月であり、1年に渡って井戸水を無届けで使用していた。都水道局は2012年4月、匿名の情報提供を受け、同年6月中旬よりホテルの井戸水の使用量を精査、井戸水の使用量が大きく変動していることなどから立ち入り調査を行い、ホテルの不正が発覚した。立ち入り調査の際には検針メーターの設置された配管には水が流れないよう弁が閉められていた。井戸水の無届け使用に加え不正な配管の設置や検針時の偽装など手口が悪質であるとして、都水道局は法律違反に当たる可能性を視野に入れ[[警視庁]]に被害を相談、[[告訴]]も検討している。ホテル側の釈明によると、井戸水は[[上水道]]を節約するため調理場の清掃などに使い、不正の認識はなかったという。また10月中に追加料金と過料を納めるとの誓約書を都水道局に提出したという<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121001-OYT1T01127.htm 山の上ホテル、下水道代1800万円分ごまかす] [[2012年]]([[平成]]24年)[[10月1日]] [[読売新聞]]</ref><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012100190135443.html 山の上ホテル 下水道料 不正未払い 都、5000万円請求方針][[2012年]][[10月1日]] [[東京新聞]]</ref><ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121001/crm12100120160021-n1.htm 山の上ホテルに下水道不正使用で過料処分 東京都、計約5400万円請求][[2012年]][[10月1日]] [[MSN産経ニュース]]</ref><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012100202000111.html 山の上ホテル 井戸、09年は無届け使用 都5400万円請求][[2012年]][[10月2日]] [[東京新聞]]</</ref>。
 
==脚注==