「運動療法」の版間の差分

(グルコースを骨格筋内の細胞に取り込む作用)
糖尿病における運動療法で気をつけるべき点としては低血糖発作である。特にSU薬を用いていると空腹時低血糖を起こしやすいので、食前の運動を避けるといった工夫が必要な場合もある。
 
運動療法が細胞にグルコースを取り込まらさせ、血糖値を低下させるメカニズムは次にのとおりである。運動が持続すると[[アデノシン三リン酸]](ATP)が消費されて[[アデノシン二リン酸]](ADP)が蓄積する。蓄積されたADPはアデニル酸キナーゼ(AMPキナーゼ)によってATPと[[アデノシン一リン酸]](AMP)へ変換される。AMPは、AMPキナーゼに結合してこれを活性化する。活性化されたAMPキナーゼは、通常は[[インスリン]]にしか反応しないインスリン感受性の[[グルコーストランスポーター]]である[[GLUT4]]を膜の表面へ移動させ、[[グルコース]]を骨格筋内の細胞に取り込む作用がある。この運動によるグルコース取り込みはインスリンによる取り込みとは関係しない<ref>[http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata(pathophysiol).html#DM-BASE21 糖尿病の基礎知識]</ref>。このことから、1型糖尿病であっても、発症初期にはインスリン非依存状態で食事療法と運動療法で良好な[[血糖値]]が得られる場合がある<ref>[http://www.med.kagawa-u.ac.jp/~dmpath/type/1.html 1型糖尿病とは?]</ref>。
 
=== 運動療法を控えた方が良い場合 ===