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[[画像:Kihotown Sehara Miepref No,3.jpg|thumb|250px|深層崩壊した山<br />2011年10月23日に三重県紀宝町瀬原で撮影]]
'''深層崩壊'''(しんそうほうかい、[[英語]]:deep-seated landslide)とは、[[山崩れ]]・[[がけ崩れ]]などの[[斜面崩壊]]のうち、すべり面が[[表層崩壊]](厚さ0.5-2.0m程度の表層土が、表層土と基盤層の境界に沿って滑落する比較的規模の小さな崩壊)よりも深部で発生し、表土層だけでなく深層の[[地盤]]までもが崩壊土塊となる比較的規模の大きな崩壊現象をいう。きっかけは長時間の降雨などとされる
 
[[土砂災害]]の形態を表す言葉に、がけ崩れ・[[地すべり]]・[[土石流]]などがあるが、深層崩壊・表層崩壊は崩壊の形態を表す用語である。たとえば、土石流は表層崩壊によるものが多いが、[[1997年]][[鹿児島県]][[出水市]]の[[針原川]]の土石流は深層崩壊に由来するものである<ref>国土交通省[http://www.mlit.go.jp/river/sabo/deep_landslide_FAQ.html 深層崩壊についてよくあるご質問]</ref>。
=== 2011年9月紀伊水害 ===
五條市大塔町赤谷(宇井で被害)、奈良県野迫川村北股、和歌山県田辺市熊野(伏菟野で被害)などで大きな深層崩壊が起こった。
 
深層崩壊箇所は土砂崩れ3,077カ所中76カ所だが、面積1,000万平方m中の半分、流出土砂量1億立方mの8割が深層崩壊によるものであった。17カ所では土砂崩れダムを形成していた<ref>国土技術総合研究所などの調査。「紀伊水害 深層崩壊76カ所 戦後最大規模」読売新聞2012年9月3日夕刊2面</ref>。
 
== 脚注 ==