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2012年10月20日 (土) 12:59時点における版

権助提灯(ごんすけちょうちん)は古典落語の演目の一つ。

大店に雇われている田舎者の権助が主人公。

あらすじ

 とある商家の主人は、妻がいるにも関わらず、お初という別の女の子と遊び、時には泊まったりもする、いわば浮気をしていた。しかし、この奥さんが人を妬むのが大嫌いな人であり、またお初の方もそのような性格であるため、2人はお互いの存在を知っていながら旦那のことを責めないでいるという旦那の方からするとこれ以上ない好都合な日々を送っていた。

 そんなある日の晩、旦那は奥さんから「今日は風が強いから、大勢の奉公人がいる家よりも、お初の家に行ってあげた方がいいのでは?」と提案される。旦那はその言葉を聞き、奥さんの心の広さに感心しながらもそうすることに決めるが、問題は我が家からお初の家までの道は暗い上に道が悪いため、誰か提灯持ちを連れて行かなければならないということである。奉公人もほとんどが寝る準備に入っており、まだ寝る準備に入ってないのがご飯炊きの権助だけであったため、旦那は仕方なく権助に頼み、お初の家に向かう。

 そういうわけで、お初の家に着きはしたが、お初は「奥さんは本当は旦那と一緒にいたいと思っているところを我慢して、私のところにやったはず。それを分からずに素直に旦那をお泊めしたら私は空気読めない女と思われてしまう」という理由から泊めてくれず、しょうがなく元来た道を帰ることに…

 さて、今度は我が家に着いたわけだが、旦那からこの話を聞いた奥さんは「余計な心配をなさらないで下さい。あなたには向こうに泊まってもらわないとこちらの顔が立たないので、今日はどうしても向こうで泊まって下さい」と言い、旦那は再びお初の元へ行くことに…

 しかし、お初のところへ着いた旦那がこのことを話すとお初は「こうなったら女には女の考えがあるんだから、奥様のところへお願いですから帰って下さい」とどうしても旦那を泊めてくれない。

 また戻ることになったため、旦那が権助に提灯に明かりをともすように言うが、気がつくともう夜が明けていたのであった。