「穴どろ」の版間の差分

「何だ? 物凄い音がしたぞ…?」
 
物凄い音に店の者が起き出し、穴蔵に落ちたのは誰か、と聞くと『泥棒だ!!』と大騒ぎ。そのうち主の幸右衛門が出てきて…。
 
「祝いの後に縄つきを出したくありません泥棒とはいえ、まだ何も盗ってないようだから穴蔵から引きずり出した上、厳重に説諭して見逃してあげましょう」
 
その『引きずり出す』役目を仰せつかったのは、鳶の頭で《向こう見ずの勝つぁん》と言う異名を持つ男。
この男、身体中彫り物だらけでいかにも強そうだが…。…。
 
しかし、穴蔵の中は真っ暗で、相手がどんなやつかも分からないのでなかなか降りられないため、とりあえず一発虚勢をかます。
 
「おい、泥棒!! 今から降りていくから、覚悟しやがれ!!」
<br>「何を!? 下りてくりゃ、てめえの踵ィふくらはぎ、食らいつくぞ!」
<br>「旦那ァ…アタシは…ふくらはぎだけは脆いんです…。え? 一両くれる? やい、泥棒、観念しろ!!!!
<br>「現金なやつだなぁ。もし降りてきたら、てめえの急所にぶ下がって、ねじ切るぞ!」
<br>「ええ、旦那ァ…アッシの急所はちぎれたらそれまでなんですよ…。やっぱりお役人の方が…。二両に値上げ? い、泥棒! 旦那が俺に二両下さるからな!!そのうちの一両やるから上がってきて下さ
<br>「てめぇのほうこそ降りて来い下りてこい。てめえの喉笛ィ食らいつくから!」
<br>「だんな、あっしはごめんこうむって…。三両に値上げ?やい、泥棒!!今度は三両下さるんだ!!俺はもう絶対降りていくからな!!
 
これを聞いた泥棒、「えっ三両ならこっちから上がっていこう」。
 
== 役人を呼べばどうなったか? ==
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