「イルカ」の版間の差分

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調理法としては一般的には肉を削ぎ切りにし、醤油とみりんと砂糖で作ったタレに漬けてゴマをふり天日に干したものを焼いて食べる。生肉は冬が旬の食材で、販売時には肉と脂皮の角切りが一緒にパックされていることも多い。煮物にする場合はゴボウ、ニンジン(または大根)とともに味噌煮にすることが多い。静岡県東部地方ではこれが冬の郷土料理である。また動物性油脂を天ぷら油として使用する一部の地域では、豚の脂身の代わりにイルカの脂肪を使用することもあるようである。
 
近年になって大型のクジラの捕獲量に制限が加えられ、流通に支障が出てくるようになると、単に「鯨肉」と称してイルカの肉(イルカも種族としてはクジラ種である)が市場に出回るケースもあるようである(これは事実誤認であり、歯クジラでも、大きさによりクジラと分類される[[ゴンドウクジラ]]などの肉は、元々クジラとして流通していた)。もっとも、現在の[[農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律|JAS法]]上はそのような表示は不適法とされており、「ミンククジラ」「イシイルカ」などの種別表示が必要である。
 
なお、日本の[[厚生労働省]]は[[2005年]][[8月]]、イルカを含む[[ハクジラ]]類の肉には[[マグロ]]や[[キンメダイ]]などの一部の魚介類と並んで[[メチル水銀]]などの人体に有害な有機水銀類が含まれるとして、妊娠時の女性に対して摂取を控えるように警告した。具体的には種類により異なるが、全体に魚類に比べて厳格な基準が設けられ、最も厳格な基準の[[バンドウイルカ]]については1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回以下とするように推奨している。ただし、妊婦以外の一般人の摂取に関しては、幼児の場合なども含めて特に制限が必要とはされていない。