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===エネルギーの貯蔵と生存===
[[成人]]では[[基礎代謝]]量は1日およそ1600[[キロカロリー]]であるが、栄養摂取量が減少すると1200キロカロリーに落ち、延命を図ろうとする生理的反応が起こる。栄養が欠乏するとまず[[筋肉]]が分解されたんぱく質として利用され、次に脂肪がエネルギーとして利用される。これにより、[[水分]]の補給があれば絶食状態で1~2ヶ月程度生存でき、この限界を越えれば[[餓死]]に至る。ただし、肥満の人(脂肪の貯蓄の多い人)はこれより長く生存できる。痩せた人(脂肪の貯蓄の少ない人)はこれより短めで死に至ると考えられる。餓死は体内の脂肪を使い切った後に起こるものであり、(水分の補給があれば)肥満状態の人間が餓死することは無い。肥満の場合、まずは脂肪を使い切る期間を経た上で餓死に向かう。脂肪量によっては3~4ヶ月以上かかることもある。水だけで3ヶ月以上生存するというのは信じ難いかも知れないが、同じ哺乳類である熊などは脂肪を蓄えた状態で[[冬眠]]して数ヶ月すごすので決して無理な数字ではない。仮に、体重70kg、[[体脂肪率]]20%とし、脂肪の[[カロリー]]を9kcal/g、低下した基礎代謝を1200kcal/日とすると、70 kg x 0.2(体脂肪率)x 9 kcal/g / 1200 kcal/日 = 105日、となり3ヶ月半ほど生存することができる。ただしあくまで生存が可能であるというだけで、健康な状態を維持することは不可能に近い<ref>[[餓死]]</ref>
 
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[[タンパク質]](Protein)・脂肪(Fat)・[[炭水化物]](Carbohydrate)のカロリーベースでの摂取バランスのことを、それぞれの頭文字をとって'''PFCバランス'''という。この中で、脂肪の比率を25~30%以下に抑えることが、[[生活習慣病]]を予防するための[[食生活指針]]の考えの一つとなっている。炭水化物は一般的に60%前後ともっとも多く必要だと考えられており、日本の食生活指針では炭水化物を主に提供する食品を主食としている<ref>『[http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/eiyou-syokuji2.pdf 食事バランスガイド 厚生労働省・農林水産省決定 フードガイド(仮称)検討会報告書]』(PDF) 第一出版、2005年12月。ISBN 4-8041-1117-4。</ref>。仮に、脂肪の比率を20%とすれば、炭水化物:タンパク質:脂質の比率は、3:1:1となる<ref>http://www.nms.ac.jp/ig/biocell/topics/youngbook2.html</ref>。
 
一日のエネルギー必要量は、男性では2660(kcal)、女性では1995(kcal)であり<ref>[[栄養]]</ref>、脂肪のエネルギー量は9 kcal/gであり、仮に20%の値を当てはめると、以下のとおりとなる。
*男性では、2660 kcal/日 x 0.2 / 9 kcal/g =60 g/日([[植物油]][[大匙]]4杯/日に相当)
*女性では、1995 kcal/日 x 0.2 / 9 kcal/g =45 g/日(植物油大匙3杯/日に相当)