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'''タシスム'''(Tachisme または Tachism、[[フランス語]]の「tache」染み、から)は[[1940年代]]から[[1950年代]]の[[フランス]]の[[抽象絵画]]の様式の一つである。評論家のシャルル・エスティエンヌが[[1954年]]にこの用語を用いて新しい抽象絵画、とりわけ[[ジョルジュ・マチュー]]らのものに投げつけられた「タッシュ(しみ、汚点)のようだ」との批判的言説を逆用してタシスムという言葉を用い、これを理論付けている。
 
タシスムは[[アンフォルメル]]という、[[第二次大戦]]後まもなくのヨーロッパなどにおける激情の込められた抽象絵画の流れの一部をなしている。タシスムのほかに叙情的抽象(Abstraction lyrique)という用語も使われる。また、ヨーロッパにおける[[抽象表現主義]]や[[アクション・ペインティング]]とみなされることもある。
 
タシスムは[[キュビズム]]などのクールな[[幾何学的抽象]]に対する反動であり、無意識的な筆の動かし方、チューブから搾り出したままの絵具の斑点や滴り、[[書道]]を思わせる走り書きなどを特徴としていた。