「Ω-9脂肪酸」の版間の差分

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ω-3、ω-6脂肪酸と異なりω-9脂肪酸は、[[必須脂肪酸]]には分類されない。これはω-9脂肪酸が植物及び微生物のみならずヒトを含めた動物の体内で[[飽和脂肪酸]]である18:0の[[ステアリン酸]]から合成できるためである。Ω-9脂肪酸は、''n''-6二重結合が無いため[[エイコサノイド]]を形成する反応に参加することができない。
 
植物、微生物、ヒトを含めた動物の体内では、[[脂肪酸シンターゼ]]によって[[アセチルCoA]]と[[マロニルCoA]]から直鎖の飽和脂肪酸が作られる。順次アセチルCoAが追加合成されるので原則脂肪酸は偶数の炭素数となる<ref>[[脂肪酸の合成]]</ref>。体内で余剰の[[糖質]]、[[タンパク質]]等が存在するとアセチルCoAを経て、飽和脂肪酸の合成が進む。脂肪酸合成が炭素数18([[ステアリン酸]])に達すると、体内で[[ステアロイルCoA 9-デサチュラーゼ]](Δ9-脂肪酸デサチュラーゼ)によりステアリン酸のw9位に二重結合が生成されてω-9脂肪酸の一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が生成される。例えば豚の体脂肪である[[ラード]]や牛の体脂肪である[[ヘット]]にはオレイン酸が全脂肪中50%近く含まれている。[[母乳]]の全脂肪中の1/3がオレイン酸で占められている。
 
このオレイン酸から、植物や微生物中で、ω6位に二重結合を作る[[Δ12-脂肪酸デサチュラーゼ]] によりオレイン酸の二重結合が一個増えて[[ω-6脂肪酸]]であるリノール酸が生成され、ついでω3位に二重結合を作る[[デサチュラーゼ|Δ15-脂肪酸デサチュラーゼ]] により[[リノール酸]]の二重結合が更に一個増えて[[ω-3脂肪酸]]である[[α-リノレン酸]]が生成される。ヒトを含めた動物の体内にはリノール酸もα-リノレン酸も作る酵素が存在しないので、これらの不飽和脂肪酸を[[必須脂肪酸]]として摂取しなければならない<ref>[http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/document/topic1.pdf I章 最新の脂質栄養を理解するための基礎 ― ω(オメガ)バランスとは?] 『 [http://www.kinjo-u.ac.jp/orc/research/topic.html 脂質栄養学の新方向とトピックス]』</ref>{{信頼性要検証|date=2012年11月}}
 
必須脂肪酸の欠乏の過酷な条件下では、[[哺乳類]]は[[オレイン酸]]を伸長・非飽和にし、[[ミード酸]](20:3, ''n''−9)を作る<ref name="lipomics">{{cite web|url=http://www.lipomics.com/resources/fatty_acids/20_3n9.htm |author=Lipomics|title = Mead acid| accessdate= February 14, 2006}}</ref>。また、菜食主義者においても狭い範囲で起こる<ref name="phinney1990">{{cite web| author=Phinney, SD, RS Odin, SB Johnson and RT Holman |title=Reduced arachidonate in serum phospholipids and cholesteryl esters associated with vegetarian diets in humans|url=http://intl.ajcn.org/cgi/content/abstract/51/3/385|accessdate=February 11, 2006|year=1990}}</ref>。
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