「懐疑主義」の版間の差分

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1562年、[[セクストス・エンペイリコス|セクストス]]『ピュロン主義哲学の概要』のラテン語訳によってピュロン主義が学問的に再発見されることになった。この再発見は、[[モンテーニュ]]、[[デカルト]]、[[デイヴィッド・ヒューム|ヒューム]]、[[カント]]などの近世哲学に、「きみは何ごとを知りうるか?」という問いを提起し、[[認識論]]を中心とする近世的な懐疑論を形成した<ref>金山弥平=金山万里子訳『ピュロン主義哲学の概要』京都大学学術出版会、1998年、p.435.</ref>。
 
=== デカルトの懐疑論と「[[我思う、ゆえに我あり]]」 ===
再発見されたピュロン主義に対抗し、新たな確実性を求めた[[デカルト]]は、[[アウグスティヌス]]の自己の確実性を近世的な形で発展させた。彼は様々な感覚的事物を疑うことから初め、そして最後に、次のような確実性を発見したと述べる。
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