「第二次漢字簡化方案」の版間の差分

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1977年案の第一表同様2つに分かれており、(1)には簡化偏旁として使えない簡体字が91字、(2)には簡化偏旁として使える簡体字が20字収録されている。よって類推簡化字を除いて、111字が収録されている。
 
1977年案と比べると、略字79字が保留され、2728(矗,巅癫,蠹,赣,罐,疆,缰,襟,镰,嘹,潦,没,膻,滕藤,嚏,鑫,翼,赢,粤,鬼,冀,解,具,蒙,鼠,舀,真,直の略字)の略字の形が修正、54字(覆,,,夷の略字)が追加された。
 
この草案は10万部印刷配布され、1981年11月から二ヶ月間意見が聴取された。この結果、81,888部が回収され、賛成者が8万人以上の簡体字は17字、賛成者が8万~7万人あったのが87字、賛成者が7万~6万人だったのが7字であった。また、収録する簡体字をもっと増やすべきだという意見も多く寄せられた。
 
なお、後に「第二次漢字簡化方案(修訂草案)」は「増訂漢字簡化方案」と改名された。
 
==流れ==
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*1980年6月27日、文字改革委員会で修正委員会が結成され、第二次漢字簡化方案の修正案を作成することが決定される。
*1981年8月、修正案「'''第二次漢字簡化方案'''(修訂草案)」が作成され、11月より意見聴取が行われる。
*1982年311323日、文字改革[[胡喬木]]が委員会で修正案をさら会議修正おいて漢字簡略化について15の原則を提案ることが決定される。
*1982年3月13日、文字改革委員会第八回主任会議で「第二次漢字簡化方案(修訂草案)」をさらに修正す問題を検討するようにとの決定がなされる。
この頃、既存の「漢字簡化方案」に対しても調整を行うことと、「第二次漢字簡化方案(修訂草案)」を「'''増訂漢字簡化方案'''」と改名することが決定される。
*1985年、委員会は「増訂漢字簡化方案(111字)」を人民代表大会、全国政治協商会議に報告し、意見を求める。
*1986年6月24日、国家語言文字工作委員会の提出した「'''関于廃止〈第二次漢字簡化方案(草案)〉和糾正社会用字混乱現象的請示'''」を受けて、廃止を発表する。
なお、廃止後の1986年10月10日に「簡化字総表」が一部修正された。
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==参考文献==
遠藤紹徳『早わかり中国簡体字』(国書刊行会、1986年)ISBN 9784336000328
 
松岡榮志『漢字・七つの物語 中国の文字改革一〇〇年』(三省堂、2010年) ISBN 9784385364957
 
== 外部リンク ==