「ダム穴」の版間の差分

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[[File:Ueberlaufturm-18.10.03.jpg|thumb|250px|[[ドイツ]]・[[:de:Innerstetalsperre|インナーシュテ=シュタウ湖]]のグローリーホール。]]
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'''ダム穴'''(ダムあな)とは、[[ダム]]湖や[[ため池]]などの[[人造湖]]にて、その[[水面]]にあたかも[[穴]]がいたように見える光景に対して付けられた俗称である。
 
== ダム穴の正体 ==
一般に、ダム湖やため池といった人造湖には、[[水位]]が一定以上とならないよう、余分な[[水]]を下流に[[放流 (ダム)|放流]]([[放水]])する設備を備えており、これを'''余水吐き'''(余水吐け、[[英語|英]]: [[:en:Spillway|spillway]])という。中でも'''グローリーホール'''(英: glory hole)を採用したものは、排水時に流入部周囲の水面にあたかも穴がいたような光景を作り出す。これが、俗に'''ダム穴'''(ダムあな)と呼ばれるものの正体である。
 
グローリーホールは、[[放水路]]へとつながる円筒形の[[パイプ|管]]が水中(湖底)から立ち上がった構造をしている。流入部は真上に向けられており、その形状は[[楽器]]の[[ラッパ]]、もしくは逆さにした[[釣鐘]](英: [[:en:Inverted bell|inverted bell]])にも見え、特に[[アサガオ]](英: morning glory)の[[花]]に似ていることから'''グローリーホール'''、'''モーニング・グロリーぜき'''といった名前がある。また[[直線]]の[[刃形ぜき]]を丸めた円筒形状から'''円筒形刃形ぜき'''ともいう。これらは水位が流入部の堤頂を越えたとき、周囲から中心部(クロッチという)に向かって水がいっせいに流れ込む。このとき水は互いに[[衝突]]し合い、クロッチの直上に[[泡]](ボイルという)が発生する。水は内部を垂直に落下し、放水路を通じて下流に放流される。運用面では管路につまりができないよう、[[ごみ]]の流入や凍結などに注意を払う必要がある。