「ソンソン」の版間の差分

『'''ソンソン'''』は[[1984年]]に[[カプコン]]から発売された[[アーケードゲーム]]で、ジャンルは強制横スクロールの[[シューティングゲーム]]。『[[西遊記]]』の日本版[[絵本]]に着想を得た作品で、プレイヤー1がソンソン（[[サル|猿]]）、プレイヤー2がトントン（[[ブタ|豚]]）を操作して協力プレイできるのが特徴。主人公ソンソンは[[孫悟空]]の孫（孫孫＝ソンソン）という設定だが、他のキャラクターについては不明（トントンのビジュアルモチーフは絵本版の[[猪八戒]]）。

4方向レバーで自機を操作、1ボタンでショットを撃ち敵を倒して進んで行く。フィールドが全て6段に分かれているため、自機の移動は左右は自由に行えるが上下の移動は段ごとにしか行えない。段を移動するときは攻撃不能のスキが生まれるので注意する必要がある。画面上に出現する敵は、全て例外なく自機の弾で消滅させることが可能なので、とにかく連射することが攻略の要となる。マップの特定の場所を通過すると生えてくる[[隠れキャラクター]]「竹の子」は、『[[ゼビウス]]』に登場する隠れキャラクター「ソル」の[[オマージュ]]である。

*'''ラニア''' - ピラニア。4匹が1グループ。画面下から二次曲線を描くようにジャンプしてくる。ジャンプの頂点で減速する時が狙い目。

*'''魔人''' - 赤､青､緑の3体で登場。耐久力5発の楯を持ち、斧（相殺可能）を投げつけてくる。いわゆる[[中ボス]]。

*'''スモールフーズ''' - 場所と種類は完全固定。スコアは10～10010〜100点で、同じ得点のものが2種類ずつ､計20種類ある。先の面に進むほど､高得点のものが出現しやすい。

*'''ジャンボフーズ''' - スモールフーズを6つ取るごとに出現。10種類あり､スコアは1000～100001000〜10000点。取得したスモールフーズの平均点の約100倍のものが出現する（2周目以降は､レートが上昇）。なるべく高得点のスモールフーズを取り､低得点のものはスルーするのが点稼ぎのコツ。

*'''竹の子''' - 特定の場所を通過すると生えてくる。出現させると500点。取ると1000点。生えてくる途中に取ると､20002000点。

:[[1986年]][[2月8日]]に[[任天堂]][[ファミリーコンピュータ]]に移植された。この頃のカプコンのアーケード版からの移植作は、ほぼ外注によるものだがお世辞にも出来が良いと言えるレベルではないものが多く、本作もチラつきや処理落ちが多いがそれなりに一定の評価は得ていた。

:[[1998年]][[10月15日]]発売の『[[カプコン クラシックス コレクション|カプコンジェネレーション 第3集]]』に収録。ほぼ、アーケード版に忠実な出来。

:カプコンの携帯サイトからダウンロード可能。オリジナル版では三蔵と共にさらわれていた河童のスイスイが新しくプレイヤーキャラクターとして追加された。

: [[1989年]]に[[NECアベニュー]]より[[PCエンジン]]用ソフトとして発売された本作の続編。ゲーム内容はアーケードゲームの「[[ブラックドラゴン]]」をベースに全編を西遊記の世界観に変更したアレンジ移植であるため、キャラクター名はソンソンやトントンではなく孫悟空や猪八戒などになっている。尚なお、発売はNECアベニューだが開発は[[カプコン]]側が行っている。

: カプコン代表として新規に書描き起こされたキャラクター「ソンソン」は、本作のソンソンのさらに孫という設定の女の子である。