「シーケンス制御」の版間の差分

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シーケンス制御は、全自動[[洗濯機]]、[[エアコン]]など、私たちの身の回りにある家庭用電気器具をはじめ、[[信号機]]、[[自動販売機]]、工場の産業[[ロボット]]や自動化設備、ビルの[[エレベーター]]や[[自動ドア]]、[[発電所]]や[[変電所]]にいたるまで色々な装置や設備に使われている。扱う規模も単なるスタート、ストップに限る単純なものから、複雑な信号処理を必要とする大規模なものまで、あらゆる分野で活用され、自動化・省力化に大きく貢献している。
 
机上の学問ではなく現場の実学であるため、体系化されず軽んじられてきた。しかしPLCの出現によって処理速度が格段に上がり、リレーシーケンス技術と[[マイコン]]技術が融合した。特に工場の生産ラインではほとんどがシーケンス制御を利用していると言っても過言ではない。
 
== 有接点リレー方式 ==
リレーシーケンスとも呼ばれ、[[継電器|電磁リレー]]をスイッチとして利用し制御する方式である。表現方法として[[シーケンス図]]が用いられる。負荷[[静電容量|容量]]が大きいことや電気的[[ノイズ]]に安定なことなどから、[[電動機]]の制御に応用される。以前昭和30年代から昭和50年代までは、リレー回路によって構成されたシーケンス制御回路が普通であった。
 
== 無接点リレー方式 ==
ロジックシーケンスと呼ばれ、[[トランジスタ]]や[[集積回路|IC]]などの[[半導体]]を用いた論理素子をスイッチとして利用して制御する方式である。表現方法として[[論理回路]]図が用いられる。物理的動作がないため有接点に比べて動作が速く機械寿命が長い。しかし一度組んだ回路は容易説明する 変更できないため、単純な組み込みシステム以外では、PLC の発達と共にあまり利用されなくなった。
 
== シーケンサ(PLC) ==
シーケンス制御専用の[[マイクロコンピュータ]]を利用した制御装置を「[[シーケンサ]](三菱電機の登録商標)」または「[[プログラマブルロジックコントローラ]](正式にはProgrammable Logic Controller 、略称'''[[PLC]]''')」という。これは[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]や専用の入力装置を利用して、制御内容をあらかじめ[[プログラム]]によって表現し、これを逐次実行することによりシーケンス制御を行なう装置である。制御内容の複雑化や高度化の要請が高まるにつれて、現在では最も多く用いられている。表現方法としては[[ラダー・ロジック|ラダー図]]が用いられ、電気配線がプログラム上で表現でき、制御内容の変更が容易である。主に[[圧機器]]や電磁モーターなどと組み合わせて高速化、省配線化を実現している。
 
== 家電品への応用 ==
自動洗濯機やエアコンなどの家電品には、それぞれの機器1台につき1個の専用のプログラムが内蔵され、ワンチップのマイクロコンピュータまたは[[PIC (コントローラ)|PIC]]によって制御されている。これにより機器の操作対象や環境の変化に応じた自動運転ができる。プログラムによって温度・時間・回数など設定する機能プログラムとして組み込むことによりユーザーの意思どおりの制御ができる。
 
==関連項目==