「ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ」の版間の差分

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パラマウントから[[MGM]]に移籍し、[[1936年]]の『地獄への挑戦』では、マンキーウィッツは監督になることを望んだが、撮影所の重役で大物プロデューサーの[[ルイス・B・メイヤー]]からまず製作者として映画製作の経験を積むべきだと忠告され、製作者として手掛ける。以降はプロデューサーとして[[スペンサー・トレイシー]]主演の『[[激怒 (1936年の映画)|激怒]]』、[[エーリッヒ・マリア・レマルク]]原作の『三人の仲間』、[[キャサリン・ヘップバーン]]の『[[フィラデルフィア物語]]』『女性No.1』など大ヒット作を世に送り出し、敏腕プロデューサーとしての名をあげる。
 
[[1943年]]に[[ジュディ・ガーランド]]主演のミュージカル『踊る海賊』の映画化を企画したマンキーウィッツは、ガーランドと恋に落ちるも、当時すでに両方とも既婚者だったためにメイヤーの反感を買ってしまい、MGMに居られなくなったマンキーウィッツは[[20世紀フォックス]]に移籍、移籍第一作となった[[1944年]]の[[グレゴリー・ペック]]主演の『王国の鍵』では製作と脚本を担当した。
 
脚本家、製作者として名声を得たマンキーウィッツだが、1940年代に入り、[[プレストン・スタージェス]]、[[ジョン・ヒューストン]]、[[ビリー・ワイルダー]]といった脚本畑出身の映画監督が華々しく登場していた。そしてマンキーウィッツも[[1946年]]に病気で降板した[[エルンスト・ルビッチ]]監督に代わってメガホンを取った『呪われた城』で念願だった映画監督としてデビューする。
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以降は脚本家として培った、洗練された台詞回しと知的で文学的な雰囲気を漂わせる作風で、[[1947年]]の『幽霊と未亡人』と[[1949年]]の『他人の家』など上質の娯楽映画を次々と発表、興行的にも批評的にも高い評価を得て、監督としても大成功を収める。そして1949年の『三人の妻への手紙』と[[1950年]]の『[[イヴの総て]]』でそれぞれ[[アカデミー監督賞]]と[[アカデミー脚色賞|脚色賞]]を2回ずつ受賞、2年間で4つのオスカーを獲得した記録はいまだに破られていない。特に『イヴの総て』では[[アカデミー作品賞]]の栄冠に輝いた。
 
[[1950年]]からは[[全米監督協会]]の会長を務めるが、革新的な考えを持っていたため、[[セシル・B・デミル]]をはじめとする超保守派から猛反発を受ける<ref name="JF">[http://www.mube.jp/pages/milkhall_1.html 名前はジョン・フォード。西部劇を撮っています]、[[蓮實重彦]]、2002年12月11日、2009年12月13日閲覧。</ref>。同年10月22日の深夜まで及んだ臨時総会での[[ジョン・フォード]]の発言で、マンキーウィッツは会長を留任し、デミルが排斥される結果となる<ref name="JF" />。
 
『イヴの総て』の大成功の後、大プロデューサーの[[ダリル・F・ザナック]]の後押しもあって、[[1952年]]に[[スパイ]]・[[サスペンス]]『五本の指』、[[1953年]]に[[マーロン・ブランド]]主演の[[シェークスピア]]劇『ジュリアス・シーザー』、[[1954年]]に[[ハンフリー・ボガート]]と[[エヴァ・ガードナー]]共演の『裸足の伯爵夫人』、[[1955年]]に[[ブロードウェイ]]・[[ミュージカル]]の映画化『野郎どもと女たち』、[[1959年]]に[[エリザベス・テイラー]]主演で[[テネシー・ウィリアムズ]]の戯曲の映画化『去年の夏突然に』などを手掛けてゆく。
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== 受賞歴 ==
=== [[アカデミー賞]] ===
;受賞
:[[第22回アカデミー賞|1950年]] [[アカデミー監督賞]]、[[アカデミー脚本賞]]:『[[三人の妻への手紙]]』
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:[[第45回アカデミー賞|1973年]] アカデミー監督賞:『[[探偵スルース]]』
 
=== [[ゴールデングローブ賞]] ===
;受賞
:[[第8回ゴールデングローブ賞|1951年]] [[ゴールデングローブ賞 脚本賞|脚本賞]]:『[[イヴの総て]]』
106行目:
:[[1964年]] 監督賞:『[[クレオパトラ (1963年の映画)|クレオパトラ]]』
 
=== [[ニューヨーク映画批評家協会賞]] ===
;受賞
:[[第16回ニューヨーク映画批評家協会賞|1950年]] [[ニューヨーク映画批評家協会賞 監督賞|監督賞]]:『[[イヴの総て]]』
 
=== [[カンヌ国際映画祭]] ===
;受賞
:[[第4回カンヌ国際映画祭|1951年]] [[カンヌ国際映画祭 審査員賞|特別審査員賞]]:『[[イヴの総て]]』
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;ノミネート
:1951年 [[パルム・ドール|グランプリ]]:『イヴの総て』
 
== 関連項目 ==
* [[マンキーウィッツ]]([[マンキウィッツ]])
 
== 註 ==