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== 特徴 ==
一般的な構造の[[船舶]]は、全体の構造として水を押しのけた空間を確保しており、その量([[トン数]]、[[排水量]]を参照)と等しい[[浮力]]を得たうえで運用されている。その一方、いかだは構造的に浮力を生みだすのではなく、いかだを構成する個々の部材が生む浮力にのみ依存して運用されている。そのため、いかだは積載量において劣る。しかし平面構造を取り得るなど、構造上の制約が少ないという利点を持っている。
浮力を発生させるにあたり、多くの[[船舶]]が舷(船べり)に囲まれた空間を必要とするのに対し、いかだは、それ自体が[[浮き]]となる部材から成るため、舷の無い平面的な構造をとれる。
 
木造船と木製いかだを例にとると、両者は木材という水に浮く同じ部材を持つものの、利用する浮力の生みだし方が全く異なる。木造船は全体の構造として水を排した空間を作り、それが生み出す浮力を利用し、部材の木材自体が持つ浮力以上の貨物の積載量を以て運用されている。そのため浸水してその空間が失われた場合、(貨物その他を捨てない限り)[[沈没]]してしまう。一方で、木製いかだは木材自体が持つ浮力にのみ依存して運用されており、そもそも個々の木材の浮きとしての能力以上の貨物を積むことができず、浸水による沈没という現象も起きない。
 
== 素材 ==