「天文館」の版間の差分

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[[2006年]][[10月]]に天文館からいったん映画の灯りが消え([[2010年]][[4月]]に復活)、[[銀行]]・[[証券会社]]等の統廃合により店舗ビルが取り壊され青空駐車場となる例も見られた。電車通りに面した一等地に建っていた「いわさきホテル・ザビエル450」(旧:かごしま林田ホテル)や、夜の鹿児島の顔であった[[千日町 (鹿児島市)|千日町]]の「エンパイヤビル」はいずれも解体され、現在のところ明確な再開発計画はなく更地となっている(当面の間、「ザビエル450」跡地は駐車場として、「エンパイヤ」跡地はイベント広場として活用)。更に、[[2009年]][[5月]]には天文館の核店舗の1つであった三越鹿児島店が閉店し、鹿児島市内の百貨店は[[山形屋]]本店を残すのみとなった。
 
天文館の歩行者通行量は、[[2000年]]から[[2010年]]までの10年間に、天文館本通りアーケードで約26%、天文館G3アーケードで約40%(いずれも週末)の大幅な減少となっており[http://www.city.kagoshima.lg.jp/var/rev0/0034/5976/20113417128.pdf]、[[南日本新聞]]の記事でも[[2002年]]からの5年間で2割減少したとある。<!--この記述を除去したい場合は妥当な理由をノートに記述すること-->また、天文館の空き店舗率は、[[2008年]]に過去最悪の8.6%に上った<ref>2008年8月24日付の読売新聞より一部改文</ref>、[[2010年]]には7.6%とやや改善しているたが<ref>2010年4月29日付南日本新聞社説より引用</ref>、その後再び悪化し2011年で9.9%<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/334401 新幹線効果どう持続 鹿児島市長選、18日告示] 西日本新聞 2012年11月16日付</ref>、さらに約11%<ref>『財界九州』2012年12月号 [[財界九州社]]</ref>まで上昇した
 
=== 新たな商業地区の出現 ===
天文館では、他の地域と同様、[[大規模小売店舗立地法|大店立地法]]([[まちづくり3法]])による[[郊外]]の大規模商業施設や[[ロードサイド店舗]]の増加による集客力の低下が起きているものと思われる。
 
鹿児島市は、諸般の理由により以前は県外資本の進出がさほど活発でなかったが、[[九州新幹線]]が部分開業した[[2004年]]の[[鹿児島中央駅]]ビル「[[アミュプラザ鹿児島]]」の開業や、鹿児島湾岸エリアにおける[[都市計画]]の[[用途地域]]指定緩和に伴い、中心部に近接したエリアに大型商業施設が複数開業し、天文館に影響を与えている。とりわけ[[2007年]]に鹿児島県内初、県内最大規模の[[イオンモール鹿児島]]が開業したことで、天文館、鹿児島中央駅周辺、近郊大型商業施設の間で三つ巴の集客競争が起きている。アミュプラザ開業後、天文館地区の売り上げは額およそ30%減少<ref>『財界九州』2012年12月号 [[財界九州社]]</ref>している。
 
=== 都市間競争 ===
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また、天文館の「中央地区商店街振興組合連合会(中振連)」や商店主は、ここ数年、手弁当でイベントを開催するなど地道な努力を行ってきており、[[2007年]]には中振連が中心となり、加盟する各商店会や非加盟の商店会(G3アーケードや歓楽街の通り会)、更には天文館の[[百貨店]]、大型商業施設を巻き込んだ「We Love 天文館協議会」が立ち上げられている。これは、それまで利害関係や諸般の事情により天文館全体での[[地域活性化]]に向けた取り組みが実現することはなかったが、[[イオン]]が県内最大の大型商業施設を開業するという危機感の共有が契機となってようやく実現したものである。設立当時の主な活動としては、加盟商店会の[[アーケード]]や通り沿い、店舗内や[[百貨店]]などに共通の[[ロゴマーク]]が入った[[幟]]・[[垂れ幕]]・[[ステッカー]]を掲示することや、[[山形屋]]、[[三越]]鹿児島店を巻き込んだ協賛セールの開催などであったが、協議会設置の先頭に立ってきた三越鹿児島店が閉店することで、協議会としては出鼻を挫かれた格好となった。
 
一方、[[三越]]鹿児島店閉店から約1年後の[[2010年]][[4月28日]]、跡地に[[テナント]]型商業施設「[[マルヤガーデンズ]]」が開業した。大手[[書店]]の[[ジュンク堂書店]]鹿児島店(約1,300坪)や[[ミニシアター]]など76のテナントを擁し、天文館復活への期待を高めている。また、かつてのライバルであった[[山形屋]]もオープン歓迎の垂れ幕を掲げるなど、天文館復活に向けて共に手を取り合う姿勢が明確になってきている。更に、[[2012年]][[5月3日]]には、「We Love 天文館協議会」が中心となって建設、運営するシネコン「天文館シネマパラダイス」が開業するなど、天文館復活への取り組みが進められているが、入場者数の伸び悩みなど問題点も露呈しはじめている<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/308970 天文館シネマ集客苦戦 開業1ヵ月半、目標の5割] 西日本新聞2012年6月22日付</ref>。
 
2012年9月21日の報道によれば、電車通り両サイド千日町1番街区と千日町4番街区の一帯と、現在は有料駐車場として利用されている「いわさきホテル・ザビエル450」の再開発が計画されている<ref>[http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001209200002 朝日新聞サイト内鹿児島版]</ref>。