「夏の夜は三たび微笑む」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
The Big Chair (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
The Big Chair (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
11行目:
| 編集 =
| 配給 = {{flagicon|JPN}} [[東宝東和]]
| 公開 = {{flagicon|FRA}} 1955年5月<small>([[第9回カンヌ国際映画祭|CIFF]])</small><br />{{flagicon|SWE}} 1955年12月26日<br />{{flagicon|JPN}} 1957年2月5日
| 上映時間 = 108分
| 製作国 = {{SWE}}
20行目:
| 次作 =
}}
『'''夏の夜は三たび微笑む'''』(原題:{{lang-sv|''Sommarnattens leende''}}、{{lang-en|''Smiles of a Summer Night''}})は、[[1955年の映画|1955年]]製作の[[スウェーデンの映画|スウェーデン映画]]。[[イングマール・ベルイマン]]監督作品。ある夏の夜に、郊外の別荘に集まった男女数組の心の機微を描いた[[ロマンティック・コメディ]]。
 
== 概要 ==
『[[第七の封印 (映画)|第七の封印]]』や後年の「神の沈黙」三部作などのように哲学的なテーマを取り扱った難解な映画が多いとされるベルイマンの作品群の中で、『夏の夜は三たび微笑む』はその明快なプロットと洗練されたユーモアでややもするとわかりやすい、通俗的な作品であると評されがちである。これは本作品の製作前にベルイマンのプロデューサーが、もし次回作が興行的に失敗したら二度と映画を作れなくなると脅しを掛けたからであると言われている。金銭的な危機のみならず、ベルイマン本人の慢性的な胃痛、女優の[[ハリエット・アンデルセン]]との破局など様々なトラブルの中で撮影された本作品であるが、完成するとスウェーデン国内で予想外の大成功を収めた<ref>John Simon、“Midsummer Merry-Go-Round”(クライテリオン・コレクション版DVD付録の小冊子より)</ref>。
 
本作品は公開当時からスウェーデン国外での評価も高く、翌[[1956年]]の[[第9回カンヌ国際映画祭]]の[[パルム・ドール]]にノミネートされた。結局パルム・ドールの受賞は逃したものの、同年に特設された「詩的ユーモア賞」(仏語:Prix de l'humour poétique)を受賞、ベルイマンは一躍国際的な知名度を高めることになった。
 
ベルイマンは後年この作品の興行的成功で、次回作以降彼の意向に沿った映画を製作することが出来るようになったと述懐している<ref name="Bergman">''Bergman Introduction''(2003年に[[スウェーデン・テレビ]]が製作したイングマール・ベルイマンへのインタビュー、クライテリオン・コレクション版DVDに収録)</ref>。