「ジムノペディ」の版間の差分

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3/4拍子のゆったりとした[[テンポ]]、装飾を排した簡素な曲調、独特の愁いを帯びた[[旋律]]が特徴として挙げられ、とくにこの曲の第1番がサティの代表的作品として、タイトルとともに知られるようになった。『ジムノペディ』とは、青少年を大勢集めて全裸にして踊らせて、[[古代ギリシア]]の[[アポローン|アポロン]]や[[ディオニューソス|バッカス]]などの神々をたたえる「[[ジムノペディア]]<ref>何日間もアポロンの神々を讃えて裸身の若者達が神々の像の前で踊り、合唱し、詩を朗唱する儀式である。</ref>(ギュムノパイディア)」という祭典に由来しており、サティはこの祭りの様を描いた古代の壺を見て曲想を得たといわれる。また、一説には彼が愛読してやまなかった[[ギュスターヴ・フローベール]]の『[[サランボー]]』からインスピレーションを得て作曲したとも言われている<ref>どちらも、[[秋山邦晴]]『エリック・サティ覚え書』(青土社、2005年)参照</ref>。
 
あまり表舞台に出たがらないサティのために、友人であった[[クロード・ドビュッシー]]によって、単一のピアノ曲からより大きな規模による演奏形態である[[管弦楽曲]]に編曲された(第1番と第3番)。「なぜ第2番を編曲しなかったのか?」という問いに、ドビュッシーは「第2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」と答えたといわれる。また編曲の際、ドビュッシーの意図によりジムノペディの第1番は第3番として、第3番は第1番として番号をひっくり返されている。
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