「古代オリンピック」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
26行目:
ゼウスが男神であることから、オリュンピア祭は[[女人禁制]]であった。これは体操を行う際ギリシア人が裸体となることが関係していたとも考えられる。ポリスの日常生活にかかせない体育競技場においては、男性であっても体操を行わず衣服をまとって入場することがはばかられたほどであった。ただし、戦車競走では御者ではなく馬の持ち主が表彰されたので、女性が表彰された例はある。
 
しかし、女子競技の部ともいうべきヘーライアという祭りが行われていた時代もある。これは名のとおり女神・ゼウスの妃[[ヘーラー]]に捧げる祭りで、オリュンピア祭と重ならない年に行われていた女子のみの祭典となっている。競技は短距離走のみで、右胸をはだけた着衣で行われたと当時を伝える像から考えられており、現在の夏季五輪のメダルに浮き彫りにされた勝利の女神はこれを着用している。競技優勝者には[[オリーブ]]の冠と犠牲獣の肉が分け与えられ神域に自身の像を残す事が許されているが、実際は肖像を壁画に残す等の事が多く行われている。
 
なお、オリュンピア祭では体育だけでなく詩の競演も行われたことが伝わっている。