「遺伝学」の版間の差分

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==== 形質発現の過程 ====
[[フェニルケトン尿症]]などの研究から、遺伝子の発現が[[酵素]]の合成に関わるものであるとの予測はあった。[[ジョージ・ウェルズ・ビードル|ビードル]]と[[エドワード・ローリー・タータム|タータム]]は[[アカパンカビ]]を用いて[[栄養要求株]]の研究を行い、遺伝子は特定の酵素の合成に与るもので、形質は酵素の働きの結果であるとする[[一遺伝子一酵素説]]を発表した。
 
==他分野との関連==
===発生学===
[[発生学]]は『蛙の子がカエルになる』のはなぜかを解き明かすという点で、遺伝学と裏表の関係にある。ただし対象が組織であったためにその発達は早かった。[[実験発生学]]は[[胚発生]]の仕組みとして[[誘導]]を発見したが、その原因要素の解明の段階で深い混迷に沈んだ。これに手が着くようになったのは1990年代以降で、胚発生の段階で部域特異的に発現する遺伝子やそれによって合成されるタンパク質群の機能を研究するような方法で進み始めた。そこでは遺伝子工学の方法が積極的に活用され、[[発生遺伝学]]といわれる分野を形成している。
 
== 脚注 ==