「ラングハンス巨細胞」の版間の差分

'''ラングハンス巨細胞'''（ラングハンスきょさいぼう、英:Langhans giant cell）とは[[肉芽腫]]性疾患に認められる巨細胞。ラングハンス巨細胞は[[類上皮細胞]]（[[マクロファージ]]）の融合により形成され、細胞周縁に馬蹄形の多数の核が存在する。このマクロファージの融合は、[[in vitro]]<ref>直訳では「試験管内で」の意味、生体外での反応などについていう。</ref>では[[インターフェロン|インターフェロンγ]]などの[[サイトカイン]]によって誘導される<ref>{{Citation| last1=Möst| first1=JH| last2=Neumayer| first2=HP| last3=Dierich| first3=MP| year=1990| title=Cytokine-induced generation of multinucleate giant cells in vitro requires interferon-gamma and expression of LFA-1| journal=Eur J Immunol|volume20=|pages=1661-1667|id=PMID 1976520}}</ref>。ラングハンス巨細胞はきわめて活発な免疫反応を示す肉芽腫でよく見られ、その存在は[[結核]]あるいは他のマイコバクテリア感染症を示唆する（乾酪性肉芽腫）。らい菌(Mycobacterium leprae)によるハンセン病のTT型（類結核型、tuberculoid type）にも出現する。