「出口調査」の版間の差分

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そのほかの有効な手がかりとして、初期の開票作業の目視による観察が挙げられる。開票作業では最初に投票箱を開けて票を候補者別におおむね山分けする。報道機関の記者はその山を遠くから[[双眼鏡]]で確認し比較することよって、当選者を予想することができる。ほかにも、各選挙区における立候補者の知名度や実績、[[地盤]]や[[組織票]]の強さ・各区における支持政党の傾向など、投票前のアンケートや経験則に基づく情報が活用される。
 
一般に言う「開票」とは候補者別に山分けされた投票用紙を実際に数えることであるため、当選者と落選者の得票に大差がつくような[[無風選挙]]では、投票締め切り後1分もしないうちに(開票率0%で)当確が出ることもある(俗称「'''ゼロ打ち'''」)。日本では[[第43回衆議院議員総選挙|2003年の衆院選]]において20時の投票締切から23秒後に[[TBSテレビ|TBS]]が[[安倍晋三]]([[山口4区]])当確と報じた。また、[[2007年東京都知事選挙|2007年の都知事選]]でも投票締め切りの20時から1分程度経過した時点で[[石原慎太郎]]の当確次々と報じた。尤も、アメリカでは投票締切0秒後に当確を報じており、[[2008年アメリカ大統領選挙]]ではカリフォルニア州などの投票締切となった西海岸午後8時になった瞬間、すべての報道機関が[[バラク・オバマ]]の「当選」を報じた。[[第45回衆議院議員総選挙|2009年の衆院選]]では、[[テレビ朝日]]系列の[[名古屋テレビ放送]]が、投票締切と同時に[[愛知県]]の全選挙区などの当確をテロップで報じた<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=Fs8tpmQAYN4 YouTube JAPAN ELECTION2009]</ref>。
 
イギリスでも出口調査を行い、そのデータに基づいた党派別の議席予測を投票締切直後に発表するが、当確報道には利用せず、伝統的に当選発表は公式発表をもって「当選」とする。