「名鉄8800系電車」の版間の差分

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後述するが、[[ハイデッカー]][[展望車|展望室]]や、[[プライバシー]]を尊重したセミ[[コンパートメント席|コンパートメント]]、ゆったりした[[椅子#一般的な椅子|ソファー]]などを設置し、それまでの[[名鉄特急]]用の車両にはない豪華さを売り物とした車両である。[[愛称]]は一般公募で選ばれ、[[パノラマカー]]の進化形の意味を込めた'''パノラマDX'''(パノラマ・デラックス)と命名された。大胆な車体塗色の白色は、のちに登場する[[名鉄1000系電車|1000系]]よりもクリーム色がかった本系列固有の色調であった。
 
本系列が登場した当時は、[[高山本線]]直通の「[[名鉄特急#高山本線直通気動車列車「たかやま」・「北アルプス」|北アルプス]]」や、その[[間合い運用]]で使用される[[名鉄キハ8000系気動車|キハ8000系]]を除き、特急には[[名鉄7000系電車|7000系・7500系・7700系]]が充当され、このうち7000系と7700系の一部の編成は特急専用のいわゆる「白帯車」(はくたいしゃ)に改装されていた。しかし、これらの各系列が製造されていた[[1960年代]]から[[1970年代]]半ばの特急は基本的に特別料金不要の種別であったことや、特急の他に[[急行列車|急行]]や[[普通列車|普通]]などにも使用されていたことから、本格的な有料特急専用車両とは言えなかった<ref>1975年までの名鉄の電車は2ドア(セミ)クロスシートで製作され、新製後しばらくは特急列車専用とされ、後継車の増備に連れて広範に運用されるようになってい。当時の名鉄では「特急形」「一般形」といった厳密な定義や概念、区分もなかった。</ref>。このため、本系列は名鉄線内のみで運用される初の有料特急専用車両となった。
 
これまでのパノラマカー7000系・7500系では[[操縦席|運転室]]に入るには車外から[[梯子]]を使って登らなければならなかったが、この8800系では運転室を展望室の先に設置し、また運転室への扉を旅客用扉より少し低い高さで設置した。運転室自体も床面は低いが、運転席は通常の低運転台車両と同じ高さとしてある。また、[[車掌]]台は7000・7500系と同様、別途に固定連結側の車端に設けられたが、「パノラマカー」とは異なり、客室とは完全に仕切られている。