「電子顕微鏡」の版間の差分

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[[File:Red White Blood cells.jpg|thumb|[[走査型電子顕微鏡]]で捉えた[[赤血球]](左)と[[血小板]](中)と[[白血球]](右)。]]
[[走査型電子顕微鏡]] (Scanning Electron Microscope; SEM)は観察対象に電子線をあて、そこから反射してきた電子(または二次電子)から得られる像を観察する顕微鏡。走査型の名は、対象に電子線を当てる位置を少しずつずらしてスキャン([[走査]])しながら顕微鏡像が形づくられることから。電子は検出器に集められ、コンピュータを用いて2次元の像が表示される。
:対象の表面の形状や凹凸の様子、比較的表面に近い部分の内部構造を観察するのに優れている。以前は観察対象が[[導電性]]のないものの場合、電子線をあて続けると表面が[[帯電]]してしまい、反射する電子のパターンが乱れるため、観察対象の表面をあらかじめ導電性を持つ物質で薄くコーティングしておくことが行われていたが、近年は前処理不要で低真空にて観察できる製品も増えてきている。
 
また、両者の特徴を合わせ持つ[[走査型透過電子顕微鏡]] (Scanning Transmission Electron Microscope; '''STEM''') も近年注目されつつある。