「ミナクシサンドラム–プレイジェルゼータ函数」の版間の差分

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'''ミナクシサンドラム-プレイジェルゼータ函数'''はコンパクト[[リーマン多様体]]の{{仮リンク|[[ラプラシアン|en|lapracian}}]]の固有値をエンコードした[[ゼータ函数 (作用素)|ゼータ函数]]である.このゼータ函数はミナクシサンドラムとプレイジェル{{harvs|txt|author1-link=Subbaramiah Minakshisundaram |first1=Subbaramiah |last1=Minakshisundaram |author2-link=Åke Pleijel|first2=Åke |last2=Pleijel|year=1949}} により導入された.平面のコンパクトな領域の場合には、より早く {{harvtxt|Carleman|1935}} により導入された.
 
==定義==
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:<math> K(P,Q,t) = \sum_{n=1}^{\infty} f_n(P)f_n(Q) e^{- \lambda_{n}t} </math>
 
により、{{仮リンク|[[メリン変換|en|Mellin transform}}]]
:<math> Z(P,Q,s) = \frac{1}{\Gamma(s)} \int_0^\infty K(P,Q,t) t^{s-1} dt </math>
として、表現することができる.
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(M,g) を ''n''-次元リーマン多様体とする.すると次の漸近展開が ''t''→0+ で成り立つ.
:<math> Z(s)\sim(4\pi s)^{-n/2}\sum^\infty_{m=0}a_ms^m. </math>
次元が2の場合は、これは{{仮リンク|[[スカラー曲率|en|scalar curvature}}]]の積分が M の{{仮リンク|オイラー特性数|en|Euler characteristic}}となっていることを意味している.これは{{仮リンク|ガウス-ボネの定理|en|Gauss-Bonnet Theorem}}である.
 
特に、
:<math> a_0=Vol(M,g),\ \ \ \ a_1=\frac{1}{6}\int_MS(x)dV </math>
であり、ここに S(x) は M のスカラー曲率で、{{仮リンク|[[リッチ曲率|en|Ricci curvature}}]]のトレースである.
 
2,ワイルの漸近公式