「発泡プラスチック」の版間の差分

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== EVA架橋発泡体 ==
柔軟性と弾力に富む[[エチレン酢酸ビニル|エチレン-酢酸ビニル共重合体]]([[EVA]]、[[w:Ethylene-vinyl acetate|Ethylene vinyl acetate]])は、その特性から完全な独立気泡の発泡体(EVAフォーム)を得られ、また極性基を持つことからゴム類など多くの材料との混合が出来る特殊な発泡プラスチックとなる。主な成形法はカレンダーロールを用いたプレス架橋発泡成形であり、射出成形法も確立されている。
 
=== 原材料 ===
原料のEVAは、[[酢酸ビニル]]([[VA]])比率が中程度(14~28%)で[[メルトフローレート]]([[MFR]])が低いグレードが望ましい。高VA品は柔軟な発泡プラスチックを得られるが、MFRが高い品番同様ロール成形への適性が劣る。発泡剤はアゾジカルボンアミドや[[ジニトロシペンタメチレンテトラミン]]などが使われるが、発泡助剤を添加して分解温度を調整する必要がある。架橋剤にはジクミルパーオキサイドなど有機過酸化物が使用される。
 
EVAフォームの特徴である他材料の混合例では、物性や肌触りの向上やコストダウンを目指した充填材([[炭酸カルシウム]]、シリカ、[[クレー]]など)や、弾性や耐熱性改善のためのゴム類([[天然ゴム]]、[[スチレン・ブタジエンゴム]]、[[エチレンプロピレンゴム]]など)が挙げられる。また、[[顔料]]による着色も可能で、カラフルな製品を得ることが出来る。