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{{出典の明記|date=2012年7月}}
'''共同体'''(きょうどうたい):
#'''コミュニティ'''([[英語]]:community):英語で、「共同体」を意味する語に由来。同じ[[地域]]に居住して[[利害]]を共にし、[[政治]]・[[経済]]・[[風俗]]などにおいて深く結びついている[[人間|人々]]の集まり([[社会]])のこと([[地域社会共同体]])。[[日本語]]では地域共同体」はこれの訳語。主に[[市町村]]などの[[が「地域社会]]意味するがし得たため、転じて国際的な連帯や[[インターネット]]上の集まりなども「共同体」あるいは「コミュニティ」と呼ばれる(例:[[欧州共同体]]、[[ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体]]、[[アフリカ連合]]、[[米州機構]]、[[東アジア共同体]](計画中)、[[国際航空通信共同体]])。[[地方自治体]]、[[地域]]を越えた共同体であるこ区別して、よりも地域[[住民]]の相互性を強調する場合、[[地域コミュニティ]]ということカタカナ表記する場合も多い。伝統的な[[村落共同体]]は、[[農村]]、[[漁村]]、[[山村]]を念頭においていたが、地域コミュニティには、[[都市]]における共同体も含まれる。この点で、現在では、「[[共同体]]」の語よりも「[[地域コミュニティ]]」の語が広く使用されるようになりつつある
#'''ゲマインシャフト'''([[ドイツ語]]:Gemeinschaft):ドイツ語で、「共同体」を意味する語に由来。[[地縁]]、[[血縁]]、[[友情]]などにより自然発生した有機的な[[社会集団]]のこと。共同体組織<ref name="venture">{{ Cite web | author = | date = | url = http://www.waseda-hm.com/article/13712298.html | title = ゲマインシャフトとゲゼルシャフト① | publisher = 社会保険労務士事務所 早稲田労務経営 | accessdate=2012-12-28}}</ref>。共同社会。[[ドイツ]]の[[社会学者]]、[[フェルディナント・テンニース]]が、'''ゲゼルシャフト'''([[ドイツ語]]:Gesellschaft、機能体組織<ref name="venture" />、利益社会)対概念として提唱した社会類型もの。近代一つ(共同社会や組織を考える上で広く受け容れられている
#組織の名称の一部として用いられることがある。[[欧州共同体]]など。
#[[GREE]]と[[mixi]]などの[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]]のにおいて、掲示板に相当するもの。自身で開設でき開設した本人が管理人となり、[[レンタル掲示板]]に類似する<ref>[http://www.mixi-guide.com/05/030/ mixi コミュニティーとは?]</ref>。
 
== ゲマインシャフトとゲゼルシャフト ==
[[フェルディナント・テンニース|テンニース]](1855-1936)は、人間社会が[[近代化]]すると共に、地縁や血縁、友情で深く結びついた伝統自然発生社会形態である[[ゲマインシャフト]]([[:de:Gemeinschaft]]、共同体組織<ref name="venture" />からとは別に、ゲマインシャフトとは異なり利益や機能を第一に追求するために人為的にゲゼルシャフト([[:de:Gesellschaft]]、機能体組織<ref name="venture" />、利益社会へと変遷を形成していくと考えた。
 
ドイツ語では、[[:de:Gemeinschaft]]([[ゲマインシャフト]])は概ね「共同体」を意味し、[[:de:Gesellschaft|Gesellschaft]]([[ゲゼルシャフト]])は、ドイツ語でおおむね「社会」を意味する語であり、テンニースが提唱したこのゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)とゲマインシャフト(共同体組織)とは対概念であり、原始的伝統的共同体社会(共同体組織)を離れて、[[近代国家]][[会社]]大[[都市]]のよう[[利害関係]]に基づき機能面を重視して人為的に作られた社会([[利益社会]](機能体組織)を指し、[[近代]]社会の特徴であるとする。ゲマインシャフトとは対照的に、ゲゼルシャフトでは[[人間関係]]は疎遠になる。
 
ゲマインシャフトでは[[人間関係]]が最重要視されるが、ゲゼルシャフトでは利益面や機能面が最重要視される。
日本においては、労働集約型の[[農業]]を基礎に「協働型社会」とも呼べるものが形成されていたと言われる。これは[[産業革命]]、[[工業化]]のプロセスに従って[[企業共同体]]へと変貌したと言われる。([[日本型社会主義]])しかし、[[経済]]の[[グローバル化]]に伴いそれが崩れつつあり、日本の歴史上において最も激しい変化を経験していると言える。
 
日本においては、労働集約型の[[農業]]を基礎に「協働型社会」とも呼べるものが形成されていたと言われる。これは[[産業革命]]、[[工業化]]のプロセスに従って[[企業共同体]]へと変貌したと言われる([[日本型社会主義]])しかし、[[バブル崩壊]]、[[経済]]の[[グローバル化]]、終身雇用制の崩壊、派遣労働者の採用の増加等に伴い、かつて企業のもの崩れつつ家族共同体のようでり、ると評された日本の歴史上において最企業風土激しい1990年代以降大きく化を経験ていると言える。
 
== 広義の共同体 ==
[[学校]]のクラスのようなものも、学ぶということをテーマにし、それが単なる[[所属集団]](membership group、単にその一員であるというだけの[[集団]]、会員権のようなもの)から、準拠集団(reference group、そこに参加できることが憧れとなるような集団)へと成長しているなら、やはり学びの共同体である。[[インターネット]]上にもさまざまなコミュニティがあるし、また[[オンラインゲーム]]の中でできてきた[[仲間]]も一種のコミュニティを形成しているといってもいいかもしれない。
 
== 脚注 ==