「マナケミア 〜学園の錬金術士たち〜」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Tribot (会話 | 投稿記録)
あらすじを結末まで説明する形に変更
81行目:
翌年の[[2008年]][[5月29日]]には本作の十数年後を舞台とした続編『[[マナケミア2 〜おちた学園と錬金術士たち〜]]』が発売されている。
 
== 結末までのあらすじ ==
== ストーリー ==
静かな森の奥の山小屋でひっそりと暮らしていた少年ヴェインと猫の姿をした[[アトリエシリーズ#マナ|マナ]]・サルファ。ある日、彼らの前に教師のゼップルという人物が現れ、ヴェインを錬金術士の養成機関・アルレビス学園へとスカウトする。
 
既にマナとの契約を済ませていることは、ヴェインが錬金術士として高い素養を持っているものとして周囲から受け止められた。アルレビス学園に入学したヴェインは入学後間もなく、深刻な部員不足に陥っていた[[クラブ活動|部活動]]的な校内団体「グンナルのアトリエ」に半ば強引に勧誘される。ヴェインはアトリエでの活動を通して知り合った友人たちと共に、錬金術士となるためのさまざまな授業や各種学校行事、自由時間に繰り広げられる仲間たちとの交友といった賑やかな学園生活を送る一方、何かと因縁をつけてくる上級生の嫌がらせをかわしながら、偉大な錬金術士であったという亡き父親テオフラトゥスの人物像と、自らの出生の秘密に迫っていく。
 
一方、ヴェインの関知しない水面下では、上級生たちを使ってヴェインの持つ力について探る女性教師イゾルテの暗躍が描かれ、また不老のマナであるはずのサルファが謎の体調不良に悩まされているという状況も描かれてゆく。かつてテオフラトゥスの恋人であったイゾルテは、ヴェインがただの人間ではなく、不本意な経緯で不老不死の力を得てしまったテオフラトゥスが自殺用に生み出した人造マナであるという真相を察知しており、いずれ人類に仇なす存在となってテオフラトゥスの名を汚すことになると考えていた。卒業を目前に控えたヴェインは、彼を殺害しようと行動に打って出たイゾルテから暗い情念をぶつけられ、サルファがマナではなく老衰に瀕した普通の猫であることや、自分が人間ではなく忌まわしい力を持った存在であるという事実に直面する。
 
物語の終盤、ヴェインは学園中の教師や生徒から危険な存在として避けられ、いたたまれなくって無意識に[[自殺]]を願ったことから、学園全体を巻き込んでマナとしての力を暴走させてしまう。ヴェインの末路はアトリエの仲間たちと築いてきた交友関係によって分岐し、アトリエの誰とも深い友情を築かなかった場合のエンディングでは、ヴェインは仲間たちによって討たれ、差し伸べられた手を振り払って自らの消滅を選ぶ。そうでない場合は最も深い友情を築いた仲間に諭されて自殺を思いとどまり、暴走した力の化身であるもう一人のヴェインと対決し、これに打ち勝つ。ヴェインはマナとしての力を喪失するが、イゾルテと和解し、友情を築いた仲間と共にアルレビス学園を卒業する。
 
== システム ==
145 ⟶ 149行目:
 
== 登場人物 ==
{{ネタバレ}}
主要登場人物には身長や体重、誕生日、[[西洋占星術|誕生星座]]、[[血液型性格分類|ABO式血液型]]、[[ラテン文字]]表記の名前が設定されている。作中では3年間の年月が経過するが、年齢はゲームマニュアルや公式ウェブサイトの登場人物紹介に掲載されているものを記す。英語版では登場人物名に日本語版とは異なる名前や綴りが設定されているが<ref group="注">英語版にローカライズされた際のキャラクター名については英語版の記事、[[:en:Mana Khemia: Alchemists of Al-Revis]]を参照。</ref>、本項では日本語版でのラテン文字表記を記す。
 
160 ⟶ 163行目:
|accessdate=2009-11-12
}}</ref>。
: 父親であるテオフラトゥスが著名な錬金術士であったことを知って憧れを抱き、父親について知ろうとするが、物語の終盤では自分自身の出生の秘密に直面し苦悩することになる。その正体はテオフラトゥスによって生み出された人造マナであり、人間ではない。なおヴェインという名は「空虚な」「実質がない」を意味する[[英語|英単語]]の{{en|vain}}に由来するとされる<ref name="salburg1286">{{Cite web
|author=吉田友彦
|url=http://www.salburg.com/php/gps_temp/1286.htm
168 ⟶ 171行目:
|accessdate=2009-04-08
}}</ref>。
: 武器はサルファの[[首輪]]。戦闘時にはサルファがブレード状の武器に変形する。
: 超必殺技はヴェインが背中から無数の[[蛇腹剣]]を出現させて敵を攻撃し、最後に巨大な剣でとどめを刺す「アインツェルカンプ」。
:; サルファ (Sulfur)
:: 声 - [[大塚明夫]](PSP版)
:: 身長70cm、体重6kg。
:: ヴェインに対してマナと主人の契約を交わしている黒猫。ニヒルな性格だが<ref name="site" />、ヴェインが悩んでいるときなどには細やかな気遣いを見せることもある。他のマナは人の言葉を喋るのに対し、サルファだけは人の言葉を喋らず、ヴェインのみがその言葉を理解できる。
:: 周囲からは普通のマナとして扱われているがおりある秘密を周囲に黙っ物語の終盤まで真相が伏せられている。他の、その正体はマナなくただの年老いた猫。他の登場物たちがマナから力を借りて錬金術言葉行使しているのに対し、ヴェインとサルファだけは人言葉を喋らず場合はそれが逆転しておりマナであるヴェインのみその言葉を理解契約者あるサルファに力を貸している形となっている。
:: 武器はサルファの[[首輪]]。戦闘時にはサルファがブレード状の武器に変形する。
:; もう一人のヴェイン
:: 声 - [[浪川大輔]]<ref name="ending">ゲーム本編のエンディングクレジットによる。</ref>
:: ヴェインが強く感情を揺さぶられた時、ヴェインにだけ聞こえる謎の声。
:: その正体はヴェインが持つマナとしての力に人格が宿った存在で、その力を用いて、ヴェインが無意識に願ったことを無尽蔵に叶えようとする。物語終盤ではヴェインと似た容姿で姿を現し、自らの素性を知ったヴェインに淡々と事実を突きつけ、苦悩するヴェインを嘲笑うような態度を見せる。最後には醜悪な怪物の姿となり、本作の[[ボスキャラクター#ラストボス|ラストボス]]としてアトリエメンバーと対決する。
:
; フィロメール・アルトゥング (Philomel Hartung)
290 ⟶ 294行目:
: 声 - [[川澄綾子]]<ref name="ending" />
: 29歳、女性、身長157cm、体重48kg、11月29日生まれ(蠍座)、A型<ref name="site" />。
: 学園の女性講師。無口・無表情・無愛想<ref name="site" />。アルレビス学園の[[OB・OG|OG]]でもあり、在学中はテオフラトゥスやゼップルと同級生だった。
: 本人の前では黙っているものの、ヴェインの出生の秘密について知っており、そのことで彼の存在を密かに危険視している。生前のテオフラトゥスと交際しており、彼の死後の名誉を守ることがその手向けであると思い詰め、ヴェインの正体を見極めた上でその殺害を計画する。
; カルダディイロルアレ (Carda Dii Rol Ale)
: 声 - [[井口龍太]]
320 ⟶ 324行目:
: 17歳、男性、身長179cm、体重70kg、12月30日生まれ(山羊座)、A型。
: ヴェインに幾度となく因縁をつけて邪魔をしてくる上級生。いつもレーネと一緒に行動している。
: 目的のためには卑怯な手段も厭わない性格で、更に熱くなると目的すら選ばないが、一方でどこか悪人になりきれない面もある。ある人物イゾルテの命令により、ヴェインの能力について探るべく動いている。
: 武器は[[大鎌]]。
; レーネ・キア (Lene Kier)
359 ⟶ 363行目:
: 声 - [[置鮎龍太郎]]<ref name="ending" />
: ヴェインの父親であるとされる人物。故人。
: アルレビス学園の卒業生であり、在学時にはゼップルやイゾルテの同級生であった。フィロの過去とも深い関わりを持つ。偉大な錬金術士であったらしいのだが、その晩年についてはあまり知られていない。その生前の人物像や人間関係、死の真相は、作中で少しずつ明かされていく。
: なお、テオフラトゥス・アウレオルスという名前は史実上の[[錬金術|錬金術師]]である[[パラケルスス]]の本名に由来する<ref name="salburg1286" />。