「懐疑主義」の版間の差分
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'''懐疑主義'''(かいぎしゅぎ、{{Lang-en-us-short|skepticism}}、{{Lang-en-gb-short|scepticism}})とは、基本的原理・認識に対して、その普遍性・客観性を吟味し、根拠のないあらゆる[[ドクサ]]([[独断]])を排除しようとする主義である。'''懐疑論'''(かいぎろん)とも呼ばれる。これに対して、絶対的な明証性をもつとされる基本的原理(ドグマ)を根底におき、そこから世界の構造を明らかにしようとする立場を[[独断主義]](独:Dogmatismus)ないし[[独断論]]という。懐疑主義ないし懐疑論は、古代から近世にかけて、真の認識をもたらさない、あるいは[[無神論]]へとつながる破壊的な思想として論難されることが多かった。これは、懐疑主義が、懐疑の結果、普遍性・客観性のある新たな原理・認識が得られなかった場合、判断停止に陥り、[[不可知論]]と結びつき、伝統的形而上学の保持する神や存在の確かさをも疑うようになったためである。しかし近代以降は、[[自然科学]]の発展の思想的エネルギー源となったこともあり、肯定的に語られることが多い。
== 古代懐疑主義 ==
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