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=== 古代の医学における懐疑主義 ===
古代の医術に関する立場の中には、経験主義と方法主義という考え方があり、[[セクストス・エンペイリコス|セクストス]]によれば、どちらも懐疑主義と親和的であるが、前者は[[不可知論]]に陥らない限りにおいて親和的であり、後者の方がより親和的であると分析している<ref>金山弥平=金山万里子訳『ピュロン主義哲学の概要』京都大学学術出版会、1998年、p.120-121.</ref>。もっとも、実際には、ピュロン主義者であり経験主義者であった医者は多くいたが、[[セクストス・エンペイリコス|セクストス]]が言うようなピュロン主義と方法主義を両立させている人物は、史料上およそ知られていない<ref>金山弥平=金山万里子訳『ピュロン主義哲学の概要』京都大学学術出版会、1998年、p.434.</ref>。ここで経験主義とは、医術の実践における経験と熟練を重視し、過去の医療記録を尊重する立場である<ref>金山弥平=金山万里子訳『ピュロン主義哲学の概要』京都大学学術出版会、1998年、p.434.</ref>。これに対して、方法主義とは、医術全体の学習には六ヶ月もあれば十分であり、[[ヒ
== アカデメイア派懐疑主義とキリスト教の真理論 ==
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